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令和 2年 6月定例会(第 4号 6月15日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2020-06-15
    令和 2年 6月定例会(第 4号 6月15日) 一般質問


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    令和 2年 6月定例会(第 4号 6月15日) 一般質問                        令和二年六月十五日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和二年六月十五日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十四名)     一番   北 園 一 正  君     一〇番   上 原 康 雄  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君
    欠 席 議 員(一名)     七番   小 東 和 文  君 議会事務局職員出席者   事務局長     山 口   忍 君  議事運営係     遊 木 凡 子 君   事務局次長    塚 田 和 孝 君   議事運営係長   鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長       村 岡 隆 明 君  市民協働課長    大木場   操 君   副市長      杉 元 真 一 君  こども課長     永 田 祐 雄 君   教育長      永 山 新 一 君  健康保険課長    原 田 和 紀 君   総務課長     谷 元 靖 彦 君  介護保険課長    後 藤 一 憲 君   企画課長     黒 松 裕 貴 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   財政課長     宮 浦 浩 二 君  観光商工課長    吉 留 伸 也 君   建設課長     森   隆 秀 君  財産管理課長    有 村   充 君   農林整備課長   栗 下   徹 君  企業立地課長    松 葉 洋 之 君   畜産農政課長   川 越 政 文 君  市立病院事務長   藺牟田 順 子 君   学校教育課長   白 濱 美保子 君  基地・防災対策課長 外 赤 裕 二 君   社会教育課長   領 家 修 司 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(北園一正君)  ただいまの出席議員は十四名で定足数に達しております。  報告します。小東和文議員より、本日の会議に欠席する旨の届出がありますので報告いたします。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第四号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、蔵園晴美議員、松窪ミツエ議員、中山義彦議員、吉留優二議員の四人を予定しております。  まず、十四番蔵園晴美議員の発言を許します。蔵園晴美議員。 ○十四番(蔵園晴美君)  おはようございます。  それでは早速一般質問のほうへと入らせていただきたいと思います。三月定例会におきましては、新型コロナウイルス対策ということで一般質問は遠慮させていただいたわけでございますけれども、今回の一般質問の内容につきましては、三月定例会における聞き取りもされていらっしゃいますので、おおむね行政の考え、市長の考えをお聞きいたしたいと思います。  さて、新型コロナウイルス感染症対策では、日々活動されていらっしゃる医療機関をはじめとする関係機関の方々に、まずは敬意を表しておきます。また、ウイルス感染でお亡くなりになりました方々へのお悔やみも重ねて申し上げます。  さて、県内におきましては、三月四日、七十代の男性が感染されて以来、四月十一日に五十代女性が感染、それまでに合計十七名の県民の方が感染されていらっしゃいます。その後の感染者は発生しておりませんが、コロナウイルスに対する県民の強い認識の取組の表れではないかと察するものであります。この間医療機関を初めとする農業、商工業の方々におかれましても大変な思いで対応をされておられます。また、行政におかれましても、国はもちろんでありますけれども、えびの市独自の取組に対しても評価するものであります。中には不評を買った取組ではないかと指摘されている部分もあるようでございます。本定例会では、それぞれの思いで今後議論されるわけでありますが、宮崎日日新聞によりますと、県内各市議会においても新型コロナウイルス感染症対策が焦点になっており、経済対策、医療体制整備、教育への影響など議論が交わされ、執行部の答弁が注目されると報道されております。  さて、私は通告いたしておりますけれども、まず初めに、防災対策についてでありますけれども、避難所の新型コロナウイルス感染症対策として三密防止のため収容人員、人数制限及び避難所確保の現状はどのようになっているか、市民への周知はどうなされるのかということを主体にお伺いいたします。  これも、宮崎日日新聞のほうに報道がなされておりましたけれども、避難所の在り方に検証を急いでいる自治体が急増いたしておりますが、災害時に避難所が開設された場合、新型コロナウイルス感染症対策として、三密、密閉、密集、密接この三つを控えることが求められております。通常避難者受け付け、新型コロナウイルス感染の疑いのある方の受け付けの体制、二メートル以上の間隔の確保、トイレ、通路の確保などの対応を確立されて、現在避難所指定されている施設に何人の収容が可能なのか、早急にシミュレーションを通して検証をされ、マニュアル化を図り、最新の避難所運営に努めていただきたいという思いがございます。さらにはホテル、旅館の確保、低額宿泊の施設の確保、温泉の確保などの対象施設として協定関係を確保する必要があります。これからの時期は大雨、台風等による災害発生のおそれがあります。以上のような取組が早急に求められております。避難所の今後の在り方を含め市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  避難所における新型コロナウイルス感染症対策の詳細につきましては、国、県からもガイドライン等もおりてきておりまして、えびの市のほうでも細かく調整をしているところでございます。  詳細または詳細と周知に関しましては、基地・防災対策課長をして答弁をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  今回の新型コロナウイルス感染症拡大に伴いまして、国、県から示されました避難所における感染症対策に関する各種通知、ガイドラインの留意事項等を基に、新型コロナウイルス感染症対策にかかるマニュアルを新たに作成いたしまして、避難所の収容人数やレイアウト、受け付け手順などについて確認をしたところでございます。  現在、市におきましては、風水害時の避難所といたしまして二十二の施設を指定しておりますけれども、県が五月末に示しました避難所運営に関するガイドラインによりますと、一人当たりの占有面積が四平米以上と示されております。本市では、これを通路部分も含めまして五平米として収容人数を算定したところでございます。二十二施設の合計で約千八百名程度が収容が可能ではないかと考えております。先般県が公表しました本市の地震時の避難者想定数が千四百名となっておりますので、あくまでも想定ではございますが、収容は可能であると考えているところでございます。  また、今般作成しましたマニュアルにおきましては、避難状況の把握や物資の配給等を考慮いたしまして、車中泊をされる場合は、屋外の指定避難場所を利用いただくことが望ましいと位置づけております。車中泊やテント泊などの場合は、なるべく市の指定した避難場所を利用いただくようホームページや回覧文書等で今後さらに啓発していきたいと考えているところでございます。  また、避難に関する市民への周知につきましては、避難所が過密になることを防ぐために、安全な親戚、知人宅への避難、車中泊などのいわゆる分散避難の事前検討、避難時にマスク、体温計、アルコール消毒液などを避難所に持参していただくことなどを記載したチラシを五月七日に全戸配布したところでございまして、同内容を市のホームページにも掲載し、啓発しておりますけれども、今後適宜更新を行いながら、必要な情報発信に努めていきたいと考えているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  二十二の施設に対して一人、通路も含めまして五平方メートルということでありますけれども、それで千八百名の収容が可能ということであります。実際的にはかなり厳しいのではないかと思っております。  実を申しますと、五月二十九日の宮崎日日新聞報道によりますと、避難所収容人数半減へということで、宮崎市など感染対策協議がなされたということが報道されております。この協議会につきましては、毎年梅雨が始まる前に大淀川水系の流域八市町と国県などでつくる大淀川水系水防災意識社会再構築協議会ということでありますけれども、えびの市につきましては、湧水町と伊佐市でつくっております川内川の改修期成同盟会という協議会、同盟会がありますけれども、このようなところでも、やはりお互いに知恵を絞り合って、この新型コロナウイルス対策に対するもろもろの協議をされまして、お互いに共通する中で取組する必要があるのではなかろうかと思います。  高原町では、受入れのキャパシティというか、受入れには限界がありまして、スペース確保には苦労しているという意見が出されておりまして、避難所をふやす検討を進めていることを報告されていらっしゃいます。また、都城市につきましては、避難者が多い地区で一次、二次避難所を同時に開設することを決めたほか、避難所内での屋内型テント活用を検討しているという。具体的にどのような対応をするか、実際に構築することに努めているようでありますけれども、先ほど課長が答弁いたしましたけれども、いろいろなところに避難場所を設ける必要がある。例えば知人宅、友人宅、そして野球場、駐車場、車中泊ですね。いろいろ避難所につきましてはあるんですけれども、えびの市といたしまして、大体具体的に一般的な災害も含めてでありますけれども、端的に市民に分かりやすく示すマニュアル、先ほど五月には配布したということでありますけれども、逐次改正というか、新しいものに切り替えてする必要があると思いますので、そこらあたりのことをもう一遍お聞かせいただきたいと思います。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  まさに議員おっしゃいますように、私ども行政だけではなくて、市民の方にも十分御理解いただいた上での避難体制を整えるということは非常に重要なことであると考えております。避難所開設につきましては、今後市の考え方等を逐次広報してまいりたいと思っております。最初に議員も申されましたように、まだまだ台風時期、そういうのを考えますと、これから長い期間災害に備えないといけないということもございます。  あと、避難所開設につきましては、なるべく避難されてきた方が混乱をされないようにと、これまでのやはり避難とは若干違う点がございます。例えば検温であったり、健康チェックシートを記入いただいたり、そういったところもございます。また、一人当たりのスペースを分かりやすくするために、ブルーシート約四平米のブルーシートを準備いたしまして、それらを配置してスペースを確保していただくなど、そういったことにも努めながら、随時市民の方への不安の払拭、そして適切なスムーズな避難所開設、こういったところに今後もさらに尽力してまいりたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  避難所につきましては、四平米のブルーシート等を使用して活用したいということでありますけれども、やはり先ほども申し上げましたけれども、室内テント、室内テントといいますか、アウトドアで使うテント、その四平米以内であればテントの持込みもオーケーとか、そういう具体的なことを示したものがやはり市民には必要ではないかと思いますので、先ほども申し上げましたように、川内川の改修期成同盟会の中でもいろいろと川内川を主とした災害等についてもいろいろ知識等があるわけでございますので、そういう中でも一つ、えびの市のほうから発言をされまして、このえびの市、湧水町、伊佐市、この二市一町で協議するお考えがあるものかないものか、市長にお答えをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在、中央要望などの期成同盟会とは別に、流域でのいろいろな情報交換をする場もございます。かわまちづくりの連携であったりとか、川内川の魅力を高めるための連携と、そういったものもございます。そういった中では、こういった防災についての発言であったりとか、意見を聞いたりとか、アドバイスを頂いたりというようなケースもございますので、統一した見解というよりは、そういったところでのいろいろな情報交換であったりとか、一番いい方法での避難所運営、そういったものをまた情報収集していきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  やはり一自治体で考えるよりも、他の自治体とやはりいろいろな協議を重ねる中でよりよいものをつくって、市民に対する安心安全の気持ちを与えていただきたいと、このように考えておるわけでございます。  次に、この二番の防災マップ、ハザードマップによる質問もしておりますが、やはり一番目の質問と関連性がございます。この各市民に配布されました防災ハザードマップによりますと、真幸地区の場合でありますけれども、指定避難所は岡元小体育館、真幸地区体育館、真幸地区コミュニティセンター、老人福祉センターとなっておりますけれども、岡元小以外の避難所は家屋が水没するおそれの区域であります。飯野地区、加久藤地区においてもやはり同様ではないかと察するところでございます。  この浸水想定区域内における避難施設の開設については「降雨量や河川の水位、内水等の状況を総合的に判断して開設します」と記述してありますけれども、やはり総合的に判断して開設できないときもあるわけです。そしてまた、開設してそこに避難されている方、堤防の決壊等により急に冠水が始まりまして水かさが増してくる。もう身動きもとれなくなる。そういう状況に陥る可能性は十分あるわけであります。  以前、真幸地区につきましては、自衛隊の災害派遣を受けた時期がありました。平成十八年七月二十二日だと記憶しております。このときの災害の処置内容としては、陸上自衛隊第二十四普通科連隊へ要請がなされて、救助、給水、資材支援活動、またボートによります救助等もされておりますが、これが期間が七月二十二日からの夕方からだったと思いますけれども、明くる日の午前中いっぱいであったようでございます。  このような状況下の実際記憶に新しいわけでありますけれども、この矛盾点といいますか、冠水地域でありながら、そこを避難所指定に、そこの施設を避難所指定にしてるというこの矛盾について私はどうも納得がいかないわけです。先ほど申し上げましたように、例えば王子原球場の駐車場、球場、そういう高台にいち早く避難するとか、テントを持ってそこの球場等に避難する。乗用車の中で避難するのもよし、そして高台にある知人、友人宅に避難するのもよしである。  この浸水想定区域内における避難施設の開設については、降雨量や河川の水位、内水等の状況を総合的に判断して開設します。このことにつきましては、どれだけの確率といいますか、安全だということが示されるものか、市民に対して非常に私は心配で答えることもできないようでございますけれども、この矛盾点につきまして市長はどのようにお考えか、お示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  この防災ハザードマップの中の一つに、浸水想定区域というものがあるわけでございます。前回、数年前のデータを基に作ったハザードマップと今回配布したハザードマップと比べますと、浸水想定地域の面積というのがかなり広くなってきております。これは、実は河川改修は進んでおるんですけれども、想定の範囲を広げたということで、かなりの豪雨を想定した上での浸水想定ということになりましたので、面積としてはかなり、これまでも指定しておりました避難所が浸水想定地域の中にかなり、特に真幸地区に関しましては増えたところでございます。  そういった中で、当然一回避難所に避難していただいた市民の皆さん方をさらに別の避難所に移すと、その行程自体にリスクがないようにということもございますし、当然通常であれば浸水しないという可能性も高うございますので、基本的には雨量が想定以上ということがない時点では、やはり今の避難所を使う必要があろうかと思っておりますし、当然なるべく早く想定をして、早い時期に避難所を変えたり、ひょっとしたら最初から避難所を開設しないということであったり、今議員の御質問の中にもありましたようないろいろな多様な避難の仕方、今回もコロナウイルス対策という形で告知はさせていただいておりますけれども、今回、今年からまた自主防災組織もできていきますし、そういった中でも具体的ないろいろなケースに応じた避難の仕方ということを、また地域の皆さん方ともしっかり確認をしていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  市長のおっしゃることはよく分かりますけれども、やはりこの水没が予想されるところの施設につきましては、やはりいつ何どき想定以上の水位になるかもしれません。全く移動ができない状況下に置かれるのも十分可能性があります。そのときでないと分からないというのもあるかもしれませんけれども、やはり市民の命を守るという観点からしますと、やはり最初から安心安全な場所の設定、これが必要ではないかと私は考えておるところでございます。このようなマニュアルにつきましても、きゅうきゅうにはできないのは承知をいたしておりますけれども、やはり職員間、そしてまたいろいろな組織、防災士も含めた中での協議をされまして、一日も早くしっかりとした防災体制、防災マニュアル、防災のハザードマップ、この作成に取り組んでいただきたいと、このように申し上げておきます。  次に、宅地造成についてでありますけれども、これも前回質問を以前したんですけれども、市有地の遊休地について進入道路の拡張、また敷地内の通路の設置が必要であるから、現在のところは整備に至っていないというような回答でありましたけれども、やはりえびの市は、南九州の交流拠点として看板を掲げているわけでありますけれども、最近では交流だけではなくて関係人口、これが大きくクローズアップされております。そういう観点から、私も以前はお試し滞在の施設を造ってはどうかというような提案もいたしておりますけれども、やはり飯野麓地区に開設されました移住者専用の宅地造成、残り一戸だと聞いておりますけれども、そういう取組も常時していたほうがいいのではないかと私は考えておりまして、この定住につきましては、やはり待つだけではなく、やはり市の政策として投資が必要であると私は考えております。このように遊休の市有地につきましては、年次計画をもって整備する考えはないものか、市長にお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  議員の御質問のとおり、市の遊休財産、そういったものがあるわけでございますが、現時点であまり経費をかけずに売却が可能なものからいろいろなケースがございます。そういった中で、当然何かのアクションを起こしていかないと、市が売ろうとしている土地なのかどうか、そういったことも含めて住民の人に伝わらない部分もございますので、宅地化が見込める市有財産につきましては、造成等の整備に要する経費、売却見込額などを検討を行いまして、効果が期待できる土地から優先順位をつけて売却に向けた取組を進めていきたいと、具体的な計画をつくっていきたいと思いますので、指示をしていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  せっかくの市の保有する遊休地の活用でございますので、ぜひそのように前向きに取組をされるように申し上げておきます。  次に、企業訪問についてでありますけれども、このことにつきましては、もう新年度になりまして、コロナウイルス感染症の関係で多分企業訪問もできてないんじゃないかなということを考えているわけであります。そしてまた、海外に依存しておりました製造業等もサプライチェーンの見直しについても、国等の動向を見ながら情報収集に努めていきたいという先日の一般質問での答弁でありましたけれども、私もその推移は見守っていきたいと考えております。  さて、本年度の企業誘致訪問、この目標件数といいますか、どの程度をお持ちかお示しをお願いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  令和二年度の企業誘致訪問の状況につきましては、今議員御指摘のとおり、新型コロナウイルスの関係で不要不急の外出自粛する取組が求められましたので、現在はメールでありますとか、電話での誘致活動ということが続いている状況でございます。今後につきましては、緊急事態宣言が解除されたこともありますので、企業にも少しずつ動きが出てきているように感じているところでございます。感染拡大には十分配慮しながら誘致活動を進めていきたいと考えておるところでございます。  件数につきましては、昨年度が実績といたしまして百五十二件の実績がございます。うちフォローアップ活動が四十四件、新規が三十九件でございました。今年度につきましては、件数、目標件数を設定することなく現在協議申込み頂いている企業様でありますとか、さらに興味を持っていただいてる企業様を中心に誘致活動、協議を進めていきながら産業団地への誘致活動、誘致を確実なものにしていきたいと考えているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  新型コロナウイルス感染症対策を進めながら企業誘致活動に努めていただきたいと思います。  また、先般市長も次期市長選に立候補するということを表明されたようでございますけれども、企業誘致に、最後まで企業立地に向けた取組をしたいという思いからの発言であったと思いますが、実際的に、企業立地課長のほうで誘致訪問をされているわけでございますので、市長のその思いを課長の行動によって結果を出していただきたいと。もちろん市長自身も課長同様、企業訪問には全力で力を注いでいただきたいというように申し上げておきます。  さて、いろいろ話題になっておりましたけれども、この大型商業施設、これにつきまして、また最近いつ頃接触をされたものか、その後の接触状況についてお示しをお願いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  大型商業施設の企業様につきましては、今年の一月にお会いして情報交換等をいたしたところでございます。今後につきましても、引き続き産業団地の進捗等について情報交換を行ってまいりたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  今年の一月に会って情報交換をしたということでございますけれども、やはり企業誘致に限らずに、その大型商業施設の方々もいろいろな情報等も持っていらっしゃると思いますから、定期的に情報交換等を今後とも続けていただきたいと申し上げておきます。  次に、えびの駅の活用についてでありますけれども、えびの駅はもう既に耐震改修等も済みまして、安心安全な駅舎としてこれから活用を見出していくわけでありますけれども、このえびの駅を中心とした町並み形成をえびの市として、行政としてどうしたいのか。今まで見ておりますと、京町のまちづくりでもありますけれども、もう、一般市民に任せ切りと、まちづくりの情報は、行政が市民よりも情報量は莫大に多いと思うんです。  いつも申し上げますけれども、そういう情報を提供しながら、行政としては、加久藤のえびの駅を中心としたまちづくりはこんなまちにしたいんだと、そういう強い思いも市民に示すべきだと私はかねがね申し上げてきました。今回は、もう端的に率直に申し上げますけれども、行政としてえびの駅のまちづくり、街並み形成、どうされるのかお示しをお願いいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  加久藤地域のいわゆる加久藤地区の中心となりますえびの駅に関しましては、街並みの中心となります存在でございます。まあ言わば顔といったようなところでございますが、以前より、えびのガイドクラブが活動拠点にしたいというような前向きな御意見を頂いておりました。  昨年度、地域住民やガイドクラブの方々とえびの駅舎の利用につきまして意見交換や協議を予定しておりましたが、えびの高原足湯の駅施設の管理をえびのガイドクラブの皆様方が関わることになっておりまして、足湯の駅の活用の方向性につきまして不透明な時期がございましたので、一旦意見交換の設定を見送っておりました。十二月定例会でも同様の御質問頂きましたので、新たに意見交換の場を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの感染症の関係で遅れておりました。今後時期を捉えまして、地域の住民とガイドクラブ等の関係団体によりまして、えびの駅を中心としました街並み形成につきましての意見交換の場づくりを検討させていただきたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  地区の方々と協議しながら進めていきたいということでありますけれども、実際行政としてどういう街並みを形成したいのか、そのような思いがあるのかないのかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在えびの駅前通りのまちづくり、大きな方針、構想といたしましては、都市計画マスタープラン、この中で地域住民の身近な生活利便を支える地区として商業機能の維持に努めるということで取りまとめているところでございます。  そういった中で、エービックを新たに設置したり、商工会も加久藤地区にございますので、新しく起業される方々の集積ができないかという点で、空き家の調査であったりとか、そういったものをさせていただいた経緯もございますけれども、なかなか起業される方々が、それぞれ自分で起業される店舗であったりとかを探されるというケースもありまして、なかなか集積が難しいなと。できれば加久藤の通りが起業される方々が空き店舗に入っていただいて、そういったものを視察に来ていただいたりとか、新たに起業される方の参考になる、そういったことも含めて商業施設として新たな魅力が発信できればということで、いろいろな政策等に結びつけられないかということで検討はした経緯もございますが、先ほどのように、なかなか集積というのが難しいなという点で、実は具体的にそこから先に進めないというような状況になってるところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  都市計画とかマスタープラン等によって商業施設の確保等も打ち出されておりますが、実際私が見ても、あと何年続くだろうかと否定的な見方しかできないわけです。いつも申し上げますけれども、えびの市役所の本庁のある地域であります。やはりこの地域につきましては、行政が一丸となって地域づくりに関心を持って協議をしながら、どんなまちにしたいんだと、こちらから市民に提案するような、そういう姿勢が求められると考えております。いろいろな計画等に基づいてされているようでありますけれども、その計画そのものがなかなか前進していかない。これが現実であります。  産業団地も整備が進んでおります。企業誘致のほうも、また企業立地についても、前のほうに一段と推し進める動きがあります。やはり産業団地に企業が立地されたときのことも考えながら、やはりまちづくりというものは推進していかなくてはならないとかねがね思っておりますので、やはり課長も申し上げましたけれども、新型コロナウイルス感染症の関係で協議も立ち後れているというお話でありますけれども、やはり行政としてのビジョンを示しながら、地域の方々と協議を進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然地域の活性化、地域のまちづくりということを考えますと、地域の皆さん方が市の政策をつくる上でも当然大事な意見聴取であったりとか、今後の御協力、推進体制にも大きな影響がありますので、現在は個別に店舗の状況等を調査はさせてきていただいておりますが、通り全体の方向性であったりとか、イベント等をしていただいている団体等はございますが、そういったところも含めて街並み形成、今御提言頂いたようなところの地域の皆さん方の御意見、どういったものを望んでらっしゃるのか等も含めて、また機会をつくって調査を、聞き取りをしていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  それでは、このえびの駅を中心とした街並み形成の件でありますけれども、やはり市長は、市長として、私はえびの市をこんなまちにしたいんだという思いがあって立候補されていると思います。やはりその思いを一期四年のうちに一歩でも二歩でも前のほうに進めていく必要があると、市民に対してその責任があると私は考えておりますので、今後とも、このことにつきましては市長の考え等を求めてまいりたいと思います。  次に、真幸駅活用についてでありますけれども「地元自治会利用団体との協議で環境維持活動の協力体制はできた」と、以前の一般質問の回答でありましたけれども、端的に申し上げまして、この真幸駅の購入につきまして、JRとの協議はどのようになっているかお示しをお願いいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  真幸駅に関しましては、議員御質問のとおり、地元自治会である西内竪自治会と駅舎利用団体である真幸駅友の会の間で一定の協力関係の素地ができたところでございます。昨年の十二月定例会におきまして、議員からの御質問を受けた後ではございますけれども、JR九州熊本支社と真幸駅現地にて、現地立会いの上で意見交換をいたしました。真幸駅は築百年を超えた建造物でありますため、現地立会いなどを重ねて意見交換を今後もしてまいりたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  今後また意見交換をしていきたいということですか。購入につきましては、どういうほうに進めていくかお示しお願いいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  購入につきましては、様々な諸条件があろうかと思っております。現地立会い、意見交換を重ねることで、そこのあたりを明らかにしてまいりながら、検討を進めてまいりたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  あそこの肥薩線は歴史ある肥薩線でありまして、また真幸駅もえびの市の誇る真の幸の駅であります。今後大いに観光としての発展の可能性も秘めておりますので、ぜひ真幸駅購入に向けてJR九州の熊本支社とも協議を重ねていただきたいと申し上げておきます。  次に、自衛隊による防災講話について、防衛防災講話を最初申し上げましたけれども、前回は一校だけあって大変好評だったということでありますけれども、今年度の市内の小中学校の防災講話の計画はどの程度あるものか。これは、さきの防災対策についての中につきましても申し上げましたけれども、やはり自衛隊の出動、災害派遣というものが一番災害についての勉強になると私は考えておりますので、何回程度の計画があるものか各学校ごとにお示しをお願いいたします。 ○教育長(永山新一君)  学校におきましては、自然災害や火災などに対する避難訓練を毎年実施しており、災害発生の対応を今後も継続、充実させていくことが必要であると考えております。その一つとして、昨年度は岡元小学校におきまして、自衛隊員を講師に招き、防災教育を実施しました。タオルやベルトを使った止血法や竹と毛布での担架の作成など、身近な物品を活用した応急処置の方法を実践的に学び、意義のある防災教育を実施出来たと考えております。本年度におきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う授業時数の確保や、三密を避けるための配慮などが必要となってまいります。自衛隊による防災教育の実施について検討していただくよう、既に校長会を通じまして照会をしたところでございます。今後は、今のところなんですが、中学校一校で防災講話の具体的な実施内容や方法について検討をしているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  新型コロナウイルス対策で三密の関係があるということであります。今こそ、今こそ防衛講話が必要な時期であると思います。教育長として、校長会とも前向きに検討されるよう各校長のほうに言っていただきたいと、このように申し上げておきます。  次に、ごみ搬入改善についてでありますけれども、美化センターへの持込みの際、混雑し、待ち時間がかかるとの市民のちょっと年配の方の、年寄りの方の意見がございました。この混雑状況についての現状はどうなっているかお示しをお願いいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  ごみの自己搬入は、引っ越しなどで一時的にごみが多量に出る場合や、通常のごみ収集日に出せないときなどに直接処理施設である美化センターへ持ち込むことができる方法でございます。しかし、最近、地区ステーションに出せるほどの少量のごみについても自己搬入が非常に増加しており、処理施設内の混雑や美化センター進入口の周辺道路では、土・日の稼働日や搬入の時間帯によっては、順番待ちの車で渋滞が発生する場合もございます。また、ごみを分別していない状態で搬入すると、美化センター内で複数回計量器に乗ることになり、混雑の原因になっております。特に、五月の連休前後やお盆、年末年始、引っ越しシーズンなどは大変混雑し、長い場合は一時間近くお待ちいただく場合もございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  長い場合は一時間も待つということでありますけれども、時間短縮をするために、長蛇の列ができてるわけでございますが、職員の対応としてはどのような対応されてるものかお示しをお願いいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  渋滞が発生した場合は、事前にお待ちいただいてる方々に対しまして、分別等がしっかりできてるのか等の確認をさせていただきながら、しばらく時間がかかるということで御説明もさせていただいているところでございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  その際、受付票がありますけれども、その受付票は各ドライバーに渡して書いていただくというような処置はとっていないものか、いま一度答弁をお願いします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  時期、特に多い場合には今議員が言われるような形もとってるときもございます。 ○十四番(蔵園晴美君)  少しでもスムーズなごみの搬入ができることをそういうような体制を構築する必要があると思います。  二番目に、先ほど答弁の中にもあったようですが、この混載対策、各地区ステーションでは、何曜日は燃えるもの、何曜日は燃えないもの、何日には資源のごみ、何曜日にはプラ、そういう分別がしてあるわけでありますけれども、この混載対策として、ある程度三つぐらい分別してやれば、何回も何回も計量器に乗る必要はないと思いますけれども、その辺の検討はされたものかお伺いいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  先ほど来議員がおっしゃるように、混雑の一つとして混載がございますが、それらも含めて少し説明をさせていただきますと、混雑に対する対策でありますが、主な原因としましては、建設当時と比較しまして搬入数が増加していることと、運用面ではごみの分別と手数料の事務が必要になったことではないかと考えております。これらを解消する根本的な対策としましては、物理的にスムーズな車両の入出を行えるよう、計量器の増設や場内への進入車両への受入れのための施設拡張など、施設の大幅な改修が必要と思われます。しかし、現在の状況では、焼却施設と搬入施設の位置関係によりまして十分な施設の設置スペースがとれない状況のため、施設の改修での改善は難しい状況でございます。  このようなことから、現状では施設面での改修を伴わない対策をとる必要がありますが、それが混雑の原因の一つである不適切な分別のごみの持込み禁止や、小口のごみの搬入の抑制なのでございます。そして、これらが混雑解消につながる対策であることを市民の皆様に周知の徹底を行っていくことではないかと考えております。
     また、先ほど議員が言われました混載の要因でございますが、混載対策ですが、混載したまま持ち込まれる場合は、計量回数やおろす時間の増加につながることから、具体的に無料である一般ごみと有料である粗大ごみについて混載を避けて持ち込むことで、一回の計量によるスムーズな搬入となり、これが混雑解消につながることを広報車などで啓発してまいりたいと考えております。  また、先ほど曜日を指定する方法につきましては、確かに混雑の頻度を減らすことになりますが、一方では、毎日種類に関係なく持ち込める利便性を失うことにもなりますので、現状では難しいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  現在では厳しい状況であるということでありますけれども、しかしながら、やはり日々御努力いただいていることとは察しますけれども、やはり改善に向けての取組は今後とも続けてほしいと申し上げておきます。  また、ごみ入れのヤードですか、中のほうに入れるときに、一旦中に入ってバックで車は移動する。もう今、高齢者の方が八十過ぎてもやはり車に乗ってごみ捨てに行かれる場合もございます。その方のいわく、あくまでもバックをするのにも時間がかかると。右に曲がってバックをして、そしてごみを出す。これもう真っすぐ車を入れて、そして横のほうから荷をおろすと、そういうことはできないのかという質問がございました。そのことについてはどのようにお考えかお示しをお願いいたします。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  今議員が言われましたおろす際の搬入口への横づけ停車に関しましては、高齢者の運転に配慮したよい考えでありますが、現施設ではそのような運営を可能とする施設構造になっていないため、安全面を含め、現在の後ろバックでの停車方法をとらざるを得ないと考えております。いずれにしましても、安全に搬入いただくことが第一と考え、可能な限りの時間短縮と懇切丁寧な対応説明を行い、利用者の皆様の御理解を得られるように努めてまいります。 ○十四番(蔵園晴美君)  私も心配いたしていることは、最近高齢者による車の事故、駐車場にとめて、そのまま車に乗ってその足でもうお店の中に突っ込んでいくような事故が多発しております。仮に、美化センターにおいてバックでヤードのほうに進入した場合に、踏み間違えとか、ブレーキとアクセルとちょっとしたことで足がすべって踏み間違える。もう右で踏み間違うと、すぐここはアクセルになります。そのようなことも十分考えられるわけでありますけれども、今後とも、先ほど申し上げましたけれども、改善に向けての御努力をいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  今議員が言われますように、そういう高齢者におきまして事故等が全国的に増えてるようでございます。作業員に関しましては、真っすぐその真後ろに立たないようにとか、なるべくそういう高齢者の方につきましては、丁寧な誘導をして、安全面を十分配慮しながら作業をしていただくということを徹底しているところでございます。今後もそういうような安全面には十分注意して、対応していきたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  ぜひ注意しながら安全管理に努めていただきたいと思います。  最後になりますけれども、高速道路側道この整備についてであります。これは、道の駅が開設される前から申し上げている事項でございますけれども、この道の駅を造る際にも、道の駅に入る道路を拡張しないといけないということで、当初は手前のJAの土地のところに予定しておりましたけれども、その後、あそこの土地を購入しまして開設したわけでありますけれども、途中までは市道は側道、高速道路の下までは拡張しております。その後、拡張するようなお話も聞いておりましたけれども、吉都線の踏切の改修が難しいのではというような話を聞いたような記憶もございます。この側道の拡幅につきまして申し上げたときには、国華園から小林京町線に通じる道路の拡張、あそこも多分九州中央オートオークションの方が無償で提供されて拡幅されたものと私は認識いたしております。ちょうどあそこからも、今の道の駅のところまで高速道路の側道を拡幅することによって、大型車両の離合もできると考えております。この計画につきましてどのような進捗状況と申しますか、協議をされたものか、またJRとの協議はどうなっているものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  御提案頂いております側道につきましては、道の駅えびのからえびの高原へと分かりやすいルートであるため、整備すべき路線として認識をしているところでございます。現在のところは、具体的な実施計画を立てていないところでございますが、市道の整備、えびの市過疎地域自立促進計画、これで具体的な計画をつくって整備を進めておりますので、令和三年度からの同計画を策定する段階で検討してまいりたいと考えております。ということで、具体的なまだ実施計画等がございませんので、まだJRとは具体的な協議を行っておりませんが、御質問の中にもあったように、非常に厳しい状況も想定はしているところでございますけれども、具体的な計画を上げながら、JRとも協議をしていきたいと思っております。 ○十四番(蔵園晴美君)  私が提案してから、まだJRとも全然協議はしてないということでございますけれども、これは私、市長、えびの市の政策道路だと思っております。もう十数年前から観光バスの運転手たちの声を聞きますと、高速道路から出て市役所入り口を右折、市役所手前で左折、すぐに三〇メートルでまた右折、そして踏切があって、えびの高原線に通じる小林京町線に進入ができると、こういう非常に曲がり角の多い道路になっております。令和三年度に策定するようなお話でありますけれども、これは市長、えびの市の大きな道路政策の一つでもあります。来年度におきましては、必ず計画的にこの道路を整備すること、計画の策定ができないものか、来年度中にです。お答えお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、令和三年度からのえびの市過疎地域自立促進計画の中で検討していくということでございますので、本年度のうちに、ある程度の財政規模であったりとか、そういったものも計算していきたいと考えております。 ○十四番(蔵園晴美君)  一日も早い計画策定をされることを申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時三十四分                     開議 午前 十時四十五分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、九番松窪ミツエ議員の発言を許します。松窪ミツエ議員。 ○九番(松窪ミツエ君)  今期定例会、私のほうからは、一般質問にコロナウイルス感染症対策につきまして多くの質問を通告いたしました。そして、総合計画の作成に二か年の初年度になるという計画の下、質問をいたしております。それと、ごみの減量化とリサイクル促進にということで御質問をさせていただきたいと思います。  まず、質問に入る前に、今回新型ウイルス感染症に感染された方々、またお亡くなりになられた方々に、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。薬もなく治療法もない、誰もが体験したことのない感染症に世界が不安と恐怖に困惑しております。早期の薬の開発を望むものです。また、医療従事者の皆様、これを支えられた御家族の皆様、そして職員にあられましては、給付金と多忙な時間を費やして一生懸命仕事に励んでくださったことに対して、心からの敬意を表するものでございます。  まず初めに、市の対応に対する市民の方からの声について市長のほうにお尋ねしていきたいと思います。  先ほどの蔵園議員から市の独自の政策に問題があったのではないかという指摘もありましたが、私もそのことについて触れております。精査をし、正しい方向に修正していくことも大切でありましょう。また、次の政策に生かされ、執行部の事業計画が市民の納得いく政策になっていくものと信じております。  今回、新型コロナウイルス感染症対策事業のえびの市生活支援消費喚起対策商品券交付金についてでございます。市職員に商品券の配布がないのは、交付がないのはなぜなのか、それはどこまでの範囲なんだろうかという質問を受けました。これは、市長が四月三十日、今年度招集された臨時議会において議案第三十二号令和二年度えびの市一般会計補正予算(第二号)で提出された議案でございますが、これは同日可決されたものでございます。  事業の目的は、新型コロナウイルス感染症が国内で拡大を続け、国内において不要不急の外出を控える中、本市の市民生活及び市内商工業者の経営にも大きな影響を与えている。このため、生活支援及び消費喚起による市内商工業者支援として、市民に対する商品券発行事業を実施するものである。  事業内容は、市民一人につき市内商工会加盟店で使用可能な商品券一万円を交付するもの。一億九千万円の計上がされたものでございます。予算審査特別委員会においても、議員からどのような効果を求めているものか質疑があり、執行部からは、市民の生活支援、企業の景気刺激策であると説明がありました。この議案は全会一致で可決されたものでございます。その時点で、全ての市民一人一人が対象であるものと私は理解しておりました。市長に確認いたします。市民の問われているように、職員の皆さんには商品券の交付はないのでしょうか。提案された理由説明書では、このことについての記載がなく、認識できていませんでしたが、これは事実なのでしょうか。お答え願います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の新型コロナウイルス感染症においてダメージを大きく受けた市民の暮らしと大きく落ち込んだ市内消費を喚起するために、えびの市独自で一万円の商品券の配布をいたしました。今回の新型コロナウイルス感染症の影響として、市職員などの公務員は大きな影響を受けていないと一般的に認識されているため、市職員にもそれぞれの家庭の事情があることは想像にかたくないところでございますが、市長の政策判断として、市長を初め副市長、教育長及び市役所の正規職員本人分については配布対象外としたところでございます。  また一方で、私を初め先ほどの消費喚起につながる目的で職員にも呼びかけをいたしまして、通常の田の神さあ商品券の購入の呼びかけをさせていただきまして二百三十九名、総額で三百八十九万一千円の御協力を頂き、消費喚起につなげたところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  職員の皆さんは、この新型コロナウイルス感染症大きな影響を受けていないと市長は判断されたということで、これは市長の政策であるというのを今承りましたけれども、この平等性ということを考えたときに、果たしてそうなのかなということを私もちょっと懸念な思いがいたしました。職員に交付しない根拠としては、大きな影響を受けない、それが根拠になるんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  業務が増えたりとか、業務が進まないであったりとか、新しい業務が増えたりとか、そういった影響等は当然職員にはあるわけでございますが、一定の決まった定額の給与を受けているという観点からすると、お店を閉めたりとか、経済活動がうまくいかなかったという観点で考えると、影響が少なかったと判断をしたところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  えびの市自治基本条例、これが制定されております。市長が議員のとき、私はNPOえびのの委員としてこちらのほうに参加しておりました。様々な論議がなされて、重ね重ね論議されて政策されたものでございますが、それをちょっと今読み上げさせていただきますと、えびの市基本条例第一章、定義で第三条、この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。一、市民、市民とは、市内に住み、働き、または学ぶ個人並びに市内で事業活動、その他の活動を行うもの及び団体をいう。基本理念、第四条一、一人一人の人権が尊重され、個性を大切にする差別のないまちづくりが行われることとございます。市長は、これをどのように解釈されるものか見解をお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今回、先ほど言いましたとおり、私を初め正規職員本人分を対象外としたわけでございますが、当然そういった差別的な意識であったりとか、そういったものはないところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  差別的なところはなかったと、また市長の答弁からもそれは思い図ることができました。職員の皆さんにおかれましては、市民として自治会、PTA、消防団、地域活動の担い手として頑張っておられます。多数の方が頑張っておられます。また、農畜産品の物販やテイクアウト弁当の購入に生活支援、消費喚起に加担され、コロナ対策に対する意識の高揚を高め、尽力されておられることも承知しておるところでございます。  市長、最後に、このことをどのように処置されていくのか、どのような処置、お答えできる範囲内で結構でございます。お考えを伺います。 ○市長(村岡隆明君)  当初の議会に提案させていただいた内容のとおりに執行させていただきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  現在の市長の政策で撤回することはないという意思表示でございましょうか。お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  数字的にもそういった数字で予算計上させていただいておりますので、現時点では、議会に御提案して認めていただいた範囲の中で予算執行していくということになると思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  今後このようなことが起きないように、慎重な判断をお願いしたいと思いますが、職員の皆様がこれをどのように受けていかれるか、そこらはまた、何かあられるときには市長、しっかりと職員の気持ちを受けていただきたいと思います。  続きまして、次の質問に入らせていただきます。  市内にある私立高等学校における留学生の在学状況、今の現状況についてお伺いしたいと思います。分かる範囲内でお答えください。 ○市民協働課長(大木場操君)  現在、日章学園九州国際高等学校に中国からの留学生はおりません。今年度の新規留学生につきましては、日章学園に確認をいたしましたところ、日本側の入国制限が解除されない限り入国はできないということでございました。 ○九番(松窪ミツエ君)  入国制限が解除されると留学生がお見えになる可能性はあるということでございますね。来日した留学生は、住民登録され市民として一年間の滞在になります。三月定例会でも留学生に対する災害時の危機管理について、行政、学校、地域の連携が必要ではないかということをお伝えしております。今後は、新型コロナウイルス感染症対策にも対応しなければなりません。行政の連携した危機管理対策の充実を求めます。答弁はよろしいです。  次の質問に入ります。新型コロナウイルス感染症の第二波、第三波が予想される中、今後の状況に合わせた対応と方法をどのように考えているか、感染症対策と経済活動の両立という観点で質問をいたします。  このことにつきましては、国の要請した専門家会議では、医療対策が優先しておりました。もちろん人の命に関わることでありますし、これはとても重視されるべきことでございますが、経済対策といいますか、経済活動については後手後手であったかと思います。地域経済の復興は一年から二年、長くて十年とも言われ、長期になることが懸念されています。この両立をどのように図ろうとされるのか注目をしていました。現在は、感染症対策は国や県の示すガイドラインに沿って進められていますし、経済活動においても、新しい生活様式のガイドラインが示され、制限されている部分は多々ありますが、経済の活動もかすかな動きが見えてきました。しかし、昨日の東京は感染者が再び四十七名と報告されています。第二波、第三波に備えた感染症対策と経済活動の両立については、どのように考えておられるか見解をお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  新型コロナウイルス感染症の対策としては、国の対策にもありますとおり、一つ、感染拡大の防止、二つ目、雇用の維持と事業の継続、三つ目、経済活動の回復及び四つ目、強靭な経済構造の構築と、四つの局面において、幅広い視点から地域の命と暮らしを守るため、地域独自の取組が必要と考えております。仮に第二波、第三波が発生したとしても、感染症から命を守ることと、感染症により大きなダメージを受ける経済活動の停滞により影響を受ける暮らしを守ることの両立が必要だと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  市長のほうではしっかりと市民の生活を見据えた政策を考えておられるようであります。幸福実現党としましても、全国の多くの自治体において、感染症対策と経済活動の両立について訴えているところでございます。安倍首相に対し、新型コロナウイルス感染症の発生源である武漢市に国際機関の調査を要請すること、日本企業が中国の悪影響を受けないように施策を講じることを要望しているところでございます。  続きまして、今後の経済政策と財政についてお尋ねしてまいります。  今回の新型コロナウイルス感染症は、非常に予期せぬ多額な財政を動かしております。国は、四月七日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を発令して、四月十六日には全国に発令しました。これに伴い休業要請や自粛の結果、経済的影響を農畜産業、商工業、また子育ての方々に大きな影響を与えています。その支援対策としてえびの市は感染症対策事業を設け、支援金や寄附金等が支払われています。えびの市においては、財政調整基金が令和二年度見込みで二十一億三百七十万二千円と計上してあります。  えびの市の財政調整基金条例では、第六号、次の各号の一に該当する場合に限り、基金の全部または一部を処分することができる。一、経済事情の著しい変動により財源が著しく不足する場合において、当該不足額を埋めるための財源に充てるとき。二、災害により生じた経費の財源または災害により生じた減収を埋めるための財源に充てるとき。三、緊急に実施することが必要となった大規模な土木、その他の建設事業の経費、その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てるとき。長期にわたる財源の育成のためにする財産の取得等のために経費の財源に充てるとき。五、償還期限を繰り上げて行う市債の償還の財源に充てるときの内容であります。  今回においても、市民に寄り添った形で基金を使った還元がなされていますし、市民の方の生活の支援に使われていると思います。還元額と補充した事業について現在の状況をお尋ねいたします。 ○財政課長(宮浦浩二君)  財政調整基金につきましては、今議員のほうから説明がございましたとおり、地方財政法及びえびの市財政調整基金条例によりまして財源に充てるということになっております。今回の新型コロナウイルス感染症対策の経費に充てるために計上いたしました財政調整基金の繰入れの予算につきましては、現在提案中の七号補正までで二億五千四百四十万七千円となっております。こちらの新型コロナウイルス感染症対策の市単独事業及び国県の補助率が一〇〇%以外の事業全般に充当したところでございます。  国の補正予算におきまして、新型コロナウイルス感染症対策、地方創生臨時交付金というのがございまして、そちらの対象となるものと考えております。こちらにつきましては、国において全額負担していただくべきものだと今のところ考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  今後の基金の対応といいますか、現在まではこのような対応していただきました。今後、またどのような感じになっていくか予測がつきませんけれども、大体この基金の対応について伺いたいと思います。 ○財政課長(宮浦浩二君)  今後、さらなる対策等が必要と判断した場合、また感染症の第二波、第三波により必要な財源、必要な対策の財源が不足する場合につきましては、この財政調整基金の取崩しを行っていくという考えでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  現在二億五千万円程度基金を崩しておるということで、えびの市としては、今のところ基金には安定した状況であるかと思いますが、やはりこれは、平成十七年、十八年度あたり非常な財政危機があったというお話、私も、当時第一期の議員のときにそのお話を聞いております。その行政改革で今その危機を乗り越えて今があります。現在安定した基金になっているんですけれども、先人の方々の知恵や努力に今の私たちはこういう危機に対して恩恵を受けているんだなということを先人の方には深く感謝申し上げたいと思いますが、条例の内容を重んじて、市民の生活支援、それから経済支援に還元されることを願っております。  また、このような状況の中におきまして、地方債の発行もまたあるのではないかと思います。この地方債の発行をどのような状況といいますか、どのような状況になっていくのかお尋ねいたします。 ○財政課長(宮浦浩二君)  地方債の借入れにつきましては、公共工事等の投資的事業につきましては、償還について少しでも有利となる過疎対策事業債など償還額について普通交付税の基準財政需要額に算入される率の高いものを活用することを前提に計画的に発行してきているところでございます。今回の新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、公共工事等の投資的事業の見直しも必要な場合も可能性としてはございますが、現時点では、公共工事等につきましては、経済対策としての一面もございますので、今後経済の回復を図っていく必要もあることから、本年度の予算において見直しは考えていないところでございます。  また、地方債の償還につきましては、先に申し上げましたとおり、地方債は過疎対策事業債など普通交付税での措置率が高いものを活用し、また利率の低い財政融資資金、いわゆる政府資金でございますが、こちらの借入れを優先して行っておりまして、今後の償還につきましては、十分に行えると見込んでいるところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  償還を見越した計画についてはどうかということもお伺いしたいと思いましたけれども、細かく詳細に御報告いただきました。慎重な財政の運用の仕方といいますか、この時期にやはりしっかりとした行政側のこの財政に対する体制が整っているんではないかなということを今感じているところでございます。また、見直し等も今現在ないということでありますが、事業の見直し等についてはどのような見直しがあるものでしょうか、ないでしょうか。 ○財政課長(宮浦浩二君)  新型コロナウイルス感染症によりまして、緊急事態宣言がなされまして、予算を執行できていない状況も一部ありますが、緊急事態宣言が解除されまして、一定の移行期間が示され、外出の自粛や施設の使用制限の要請等が段階的に緩和されたことから、感染症拡大防止対策を講じた上で、全ての所属において予算を執行していくものと考えております。当初予算で計上している事業を中止、または変更することで、予算について補正の必要がありませば、今後補正予算をお願いすることになると考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  市長にお尋ねいたします。本市の財政状況、運用状況について今課長のほうから御報告いただきましたが、市長としての見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  今財政課長が答弁したとおり、また新たな予算計上ということも出てくるかとは思いますけれども、既に中止が決定したような部分もございますが、随時事業の見直し等も含めながら、できるものはしっかり行っていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  基金において市民のために有効な活用に還元していただきまして、また、地方債の発行においても、今答弁頂いたような運用の仕方で慎重に行っていただければ、また市民にも大きな利益が得られるのではないかと思います。そのような取組をお願いしたいと思います。  次に移ります。これまでとってきた経済支援対策の成果及び効果についてでございますが、これもいろいろと市民の方からもお聞きしていることでございますが、旅館に対し実施された支援でございます。これについては、遠目塚議員の質問でクーポン券の発行に至るまでの時系列的なことについては回答がございましたので、私は二点ほど質問させていただきます。  まず一点目は、どうして旅館組合だけの支援になったのかをお伺いいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  新型コロナウイルス感染症対策の影響に対しまして市長指示を受けまして三月中旬頃に観光商工課で所管する商工会と観光協会に聞き取りをいたしております。その時点では、商工会からは特に相談等がないという報告を受けておりましたけれども、観光協会からは、京町温泉旅館組合の定例会におきまして宿泊キャンセルで資金繰りが困難な状況であるという報告を受けていたところでございます。それを受けまして、三月十八日に、宿泊キャンセルの現状につきまして京町温泉旅館組合長から担当課と観光協会同席で報告を受けたところでございます。  特に、えびの市では、スポーツ観光推進協議会が合宿等の誘致をいたしておりますけれども、毎年三月に恒例となっております九州大学バレーボール連盟女子強化練習会における九泊以上の宿泊キャンセルがありましたり、また、高校や中学校等の部活合宿も中止の判断がされまして、三月だけで被害額も三百五十万円を超えると予想されたところでございます。また、五月以降も春季えびの高校女子バレー合宿が毎年連休中に開催されますけれども、ここでも二百泊を超えるキャンセルが確定いたしておりましたので、早期の対応が必要であると報告したところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  市長にお尋ねいたします。三月末までに、実際に商工業等から要望はなかったものでしょうか。商工業の方々も本当であれば声を上げたかったのかもしれないと考えますが、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  商工会には、商工業者の皆さん方が困っていることはないかということは担当課を通じて何回も問合せをしたところでございますが、その時点では、具体的な御相談はないということでございました。ただ、当然商工業にも今後影響が出てくるだろうということは予想をしておりましたので、この旅館業者に対する政策につきましては、まずは、第一弾という形で執行させていただきましたし、結果としては、市内全員への一万円のクーポン券であったりとか、金利の補助であったりとか、その後いろいろな形でも市内の商工業者への助成もしておりますが、第一弾という形では、あの時点では旅館業の皆さん方を早急に対応をとらなければいけないという形で政策を打ったところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  現在では、助成対応ができているということでこの制度なんですけれども、この制度については持続性を含んでいるものかどうかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、まだ全国的な蔓延、どういう状況まで蔓延状況が広がっていくのか確定できない時期でもございましたので、短時間のうちで市内での消費喚起という形で企画をさせていただきました。当然この補助金を使っての、市民の皆さん方の旅館の利用という形におきましては、もう短期間での利用という形で終わったわけでございますが、それをきっかけに、市民の皆さん方がそういった補助はなくても地元の旅館を使ったりとか、たまには地元の旅館に泊まってもらうとか、そういった体験も含めて今後の展開には期待をして政策を打ったところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  ほかの自治体でも、そういう政策をとって人気が出ているという報道等もなされておりますが、地域内でそういう活性化が進んでいくことも、また必要なことかと思います。  それでは農家、次の質問に入りますけれども、農家の肥育農家、そして花卉生産者に対して、これも支援が実施されておりますが、この効果、成果はいかがなものだったでしょうか。 ○畜産農政課長(川越政文君)  新型コロナウイルス感染症によります農業畜産業の中で特に影響が大きかった肥育牛と花卉生産農家の支援といたしまして、資金融資にかかります利子補給支援などを含みまして、七件の事業の予算を認めていただいたところです。このうち、肥育牛農家対策につきましては、枝肉価格の暴落に伴います肥育素牛の導入意欲の減退防止のため、素牛導入にかかる費用の一部支援や経営対策として損失部分の一部の支援を西諸二市一町にJAが連携して取組いたしましたところでございます。西諸管内の肥育農家は計画どおりの素牛導入ができたところであります。その結果としまして、子牛価格も五月期の子牛競り市では、えびの市の出荷されました和牛子牛については、前回の四月競り市を一万二千円ほど上回る結果となりまして、繁殖農家への効果もあったと考えております。  また、三月、四月のイベントなどの自粛によりまして、消費が落ち込み単価が極端に低迷いたしました花卉類については、影響を受けた生産者を対象としまして、生産、出荷にかかる経費の一部を支援する事業に取り組んでいるところであり、この事業により、花卉経営者の経営維持が図られるものと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  農家の方々が、この事業を行うことによって経営意欲が高まることを期待しておりますという御答弁頂きましたけれども、やはり農家の担い手育成につながる大きな事業になっていくことを願っておりますが、今、世界は食糧不足になると懸念しております。国内の自給自足の時代になってくるのではないでしょうか。食糧の増産には人材の確保、新規就農者の育成、担い手の育成については、今後さらなる事業の充実が必要と思われます。今後の取組についての見解をお伺いいたします。 ○畜産農政課長(川越政文君)  今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大が国内の物流を初めとします経済活動の停滞によって農畜産業への影響は大きかったものと認識はしております。議員言われますように、その食糧自給率をどうするかということに関しましては、これまで輸入に依存していました日本の食糧自給率三七%という、過去にない低水準である点につきましては、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大によりまして、改めて安全な農畜産物の国内循環の重要性というものは、大きくクローズアップされたものではないかと思っております。えびの市の基幹産業は農業でありますので、今後もえびの市としても、農業を目指す担い手をしっかりと育成確保しまして、次の世代が効率的な営農ができるよう支援する必要性を考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  私も農家育ちでございます。種をまいて芽が出て、それを収穫するときの父親の喜びようは今でも忘れられません。どうかこの地に農業がますます発展することを祈っております。どうか力を注いでください。  次に、家庭や教育への影響と今後の取組についてということで御質問したいところでございますが、これも重複するところがたくさんございます。小宮議員、遠目塚議員の質問もございましたので、私はかいつまんで質問をさせていただきたいと思います。  スマホ依存症ということ、長期の休業でですね、そういうことも考えられるんですけれども、どのようなものでしょうか。今そういうような影響を受けているような状況下はどのようなものでしょうか、お答え願います。 ○教育長(永山新一君)  家庭で過ごす時間が増えたため、スマートフォン等を長時間利用する可能性は高かったと非常に懸念しております。各小中学校では、毎年スマートフォンを含めたネット環境について情報モラル教育や健康教育を行っております。その中で、これまで生活リズム等の乱れも懸念されますので、そういうところをしっかり、また家庭とも連携を図りながら対応をしていきたいと考えております。また、昨年度末に小中学校の全ての保護者に向けて、校長会と教育委員会の連名でスマートフォン等の取扱いについてのお願いの文書を出したところであります。今後も保護者の方々の協力を頂きながら、子どもたちの適切な生活習慣の確立を図ってまいりたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  子どもたちの成長に先生方も本当気を遣っていただいて教育を熱心に育んでくださってる、おられるんですけれども、学校からの文書を私も頂きました。その中にコロナの影響で校庭の整備ができないといいますか、保護者との整備は延期しました。それの対策として、教師が全員校庭に出られて炎天下で整備をしました。草刈りをしました。とてもすがすがしい言葉で表現してございまして、先生方というのは本当に子どもが好きで、子どもとの出会いをどんなに心待ちにしていらっしゃるか、そういう先生方の思いが通じてまいりました。子どもたちは本当に、えびの市の子どもたちは幸せなんだなということをつくづく思うことでございましたけれども、スマホに対しては、今教育長のほうでお答えいただきましたので、次、児童虐待、家庭内暴力の現状の対策、これはいかがなものでしょうか。休業要請、自粛、学校による休業といいますか、このような状態の中で、地域のつながりの制約は個人の隔絶を生み、家庭内暴力の拡大等も懸念されております。今現在このような状況があるのかお伺いいたします。 ○こども課長(永田祐雄君)  児童虐待、家庭内暴力の現状と対策はというところのお尋ねだと思います。四月から現在まででございますが、こども課において対応や報告を受けた事案といたしましては、家庭内暴力一件と児童虐待二件というところでございます。それぞれのケースにつきましては、関係機関とともに連携して情報共有や対応いたしたところでございます。なお、この三件の原因といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響によるものではないと認識しているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  詳細なところまで確認をしていただいているようで、コロナの影響ではないということで安心いたしました。学校の教育のほうにおきましては、このようなものは浮かび上がってはきておりませんでしょうか。 ○教育長(永山新一君)  子どもたちのアンケート調査等もさせていただいたんですが、そのアンケート等でも心の不安というのは前回出ておりました。そういうものをしっかり学校側では教育相談等を行いまして、対応を行っているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  急ぎ足でおりまして、教育長の答弁はしっかりお聞きしておりますので。  次の学校の休業による遅れた学習をどう取り戻していくか。これは昨日答弁がございましたので割愛させていただきます。  さきの議員の質問とちょっと重複するかもしれませんけれども、小学一年生、中学三年生の学習、ここがかなり懸念されております。小学校六年生もそうかと思いますが、ここら辺の対応についてはいかが講じていらっしゃるかお尋ねいたします。 ○教育長(永山新一君)  中学校三年生につきましては、上級学校への進学等控え、本人だけでなく保護者の方々も、学習や進路の面で懸念されていると思っております。中学校三年生の学習につきましては、もともと後半以降は多くの教科が復習と活用を中心とした学習内容が盛り込まれておりますため、現在のところ学習時間の確保において子どもたちに不都合を生じさせることはないと考えております。  小学校一年生につきましては、今後の義務教育で学習する上で大切な時期ですので、一年生の担任に限ることなく、学校全体で指導に当たっていただくようお願いしております。  小学校一年生や中学校三年生だけでなく、それぞれの子どもたちや保護者の皆様が、何らかの不安を抱えていらっしゃることと思います。そうした子どもたちや保護者の皆様の声に真摯に耳を傾けながら、本市で行っております三十人学級授業をこの機会に十分に生かし、今後も学習の充実を図ってまいりたいと思います。 ○九番(松窪ミツエ君)  三十人学級につきましては、大型の学校においてはかなり苦労されているという報道もございましたけれども、幸いにしてえびの市は、ふだんからそういう充実した教育が行われていて、こういうときには功を成すといいますか、充実が図られているということで承ります。その中で、やはり幾分か先生方も教科のほうに集中されていくのかなという懸念もございますけれども、心の教育ですけれども、この心の教育については、先般配布されておりますえびの市の学校教育、この中にも三つの挑戦ということで取り上げてございますけれども、この確保は図れるかというようなきつい言葉で少し表現いたしましたけれども、コロナの生じた地域では、風評被害が子どもまで及び、いじめにもつながることが心配されております。遅れた学習の充実を図られる中ではありますが、心の教育についてはどのような対応をされるのかお尋ねいたします。 ○教育長(永山新一君)  やはり児童生徒の心が不安定になる可能性が高まり、心のケアを含めた心の教育はとても重要だと考えております。各小中学校では、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、これまで同様、特別の教科、道徳科に限ることなく教育活動全体で心の教育の充実に努めております。その際、学習内容が削減されることがないよう、各学年での徳目、つまり指導内容を適切に抑えるとともに、様々な身近な社会的課題を自分との関係において考え、その解決に向けて取り組もうとする意欲や態度を育てるよう指導しております。  また、西諸県地区で実施しております「西諸みんなで人権を考える日」や宮崎県で実施している命の教育週間を踏まえ、本市の各学校におきましても具体的な指導や活動内容を計画しております。さらに、今年度から市内の三つの学校がピア・サポートやSOSの出し方教育という心や命の教育について先進的に研修をすることとなりました。これらの取組を市内各学校に広め、さらに心の教育の充実を図っていきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  かなり充実した取組をなさるということで、子どもたちもえびの学習とかえびの学とかございまして、そこの中で、かなりの心の学習も受けておりますけれども、さらに、また充実したということでお伺いしました。  政府のほうでは、六月一日に新型コロナウイルスの感染拡大によって休校長期化ということでございました。これを受けて、九月入学について検討されておりましたけれども、来年度の導入を見送る方針を固めました。でも、今度どのように検討されていくのかはまだ予測はつきません。やはりその動向には注意を向けておくべきではないかなと思うんですが、市長と教育長の見解はいかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  私といたしましても、国際的な視点からも九月入学についての議論を進めることは意義があると考えておりますが、早期の導入ではなく、今後の慎重な検討が必要であると考えております。 ○教育長(永山新一君)  留学制度や世界に羽ばたく人材育成など、国際的な視点では九月入学は大変意義があるものだと考えますが、市長も申しましたように、社会全体の転換が必要となるため、今後、有識者による専門家会議等様々な意見を聞いた上で環境整備を行い、年次的な計画を立て、変更していくものであると考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  市長におかれましても教育長におかれましても、慎重であられるということでお伺いいたします。  次に、学校におけるオンラインシステム化についてお伺いしていきたいと思います。これについては、保護者のほうにオンラインのアンケート調査をなされたということで、その目的とか結果とか、分かっておりましたら御報告いただきたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  教育委員会では、本年度五月に各家庭に対して通信ネットワーク等の状況把握するために、家庭におけるインターネット環境整備及びDVD機器の所有状況について調査を行っております。その結果、インターネットに接続している端末がある家庭は九割ほどで、パソコンの利用が六割、スマートフォンの利用が八割、ゲーム機の利用が四割ほどとなっております。また、インターネットを無制限に利用できるのは六割程度、DVDを再生する機器がある家庭は八割程度という結果でございました。
    ○九番(松窪ミツエ君)  まだまだ全家庭にという環境下ではないということでございますが、日本各地、県内にもございますけれども、このオンラインがもう既に活動しているといいますか、活用されているという地域ございます。学力とかいろいろなこれから先の社会行動とか見ましたときに、やはりこのオンライン化は必要ではないかなということを思いますけれども、ぜひ前向きに、多額な費用を要するかもしれませんけれども、ここのところには大きな投資をしていただければと思います。市長のお考えはいかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  グローバルな社会になって、ICT化の活用というのは当然喫緊の課題だと思っております。教育委員会のほうでその活用の方法であったりとか、方向性を示されれば、もうおのずと予算計上ということになろうかと思いますので、教育委員会とも十分話しながら進めていきたいと思っております ○九番(松窪ミツエ君)  非常に前向きな御答弁を頂きました。ところで、このパンフレットの中に英語教育の充実というところで、スタディギア for EIKENベーシックということが書いてありまして、学校のみならず家庭での学習にも活用できるオンライン学習プログラムということが明記してございますけれども、これについて御説明を頂きたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  えびの市では、英検を予算化させていただいて、年一回、六年生、中学校一年から三年生までを受検させているところでございます。えびの市でのその取組として、今議員の紹介のありました英検IBAの受検、オンライン学習プログラムであるスタディギア for EIKENベーシックの活用を推進しております。  まず英検IBAとは、中学生を対象にした英検のリーディングとリスニングに関する検査を無償で受けることができ、英検の取得はできませんが、自分の合格級のレベルを判定することができます。それで生徒が自信を持って英検受検ができるのではないかと考えております。  また、スタディギア for EIKENベーシックとは、英検受検に必要な学習教材を一つに盛り込んだ無償のオンラインの学習プログラムであります。これらの取組によりまして、生徒が意欲を持って英語の学習に取り組み、英語に関する学力も高くなっていくのではないかと期待しているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  横文字がたくさん入ってきますと、なかなか私の頭では解釈に追いついていけない状況がございますけれども、やはりしっかりと次世代を担う子たちが、どういうような学習に励んでいるのかということを私自身も学ばないといけないなということを思っておりますけれども、ぜひこういう活用をなさっていただいて、子どもたちが楽しく学べる環境を構築していっていただきたいと思っております。  次に、企業誘致について、これは蔵園議員からもかなり細かく御質問がありまして、私がお尋ねしたいところ一点だけお伺いしたいと思います。国内回帰を図る企業の実態といいますか、ここら辺のところ把握されるのは今の状況ではなかなか難しいとは思いますが、そのような企業の動きはどのようなものか、幾分か把握ができていらっしゃるものでしょうか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  海外に生産拠点を置きます企業の国内回帰の動きにつきましては、現在情報収集を行っているところでございます。また、県のほうにも情報を得るために働きかけをしているところでございます。  コロナの影響による企業の業績等につきましては、ネットでありますとか、報道等で情報収集しているわけでございますが、例えばネット通販でありますとか、フードデリバリー、ドラッグストア、ゲーム・動画コンテンツ、あと食品メーカー、IT通信企業などにつきましては、コロナの影響が追い風になっているというような情報も得ているところでございます。今後、さらに企業立地活動、情報収集を行うとともに、直接企業訪問を行いながら、企業から現場での情報を得ながら誘致に結びつけていきたいと考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  サプライチェーンということで、蔵園議員、遠目塚議員も発言していらっしゃいましたけれども、私も企業側の優遇措置として、国がいろいろと支援策を出しておりますけれども、こういうものが企業に受けていただいて、このような制度を活用していただいて、企業の誘致につながるものならということを思いましたけれども、やはり地域によっては下地づくりといいますか、物流関係とか、企業側のいろいろな構築されたものあります、種類がございますので、一概にこれはあるからこれっていうのは難しいかなということを現在思ってますけれども、えびの市においても、企業誘致の条件といいますか、これはかなり努力されて、整ってきているということを思っております。まず土地がありますし、それからいろいろな優遇措置、えびの市の優遇措置をネットで調べますといっぱいですね、かなり多くのものがございますので、そういうようなことを企業のほうにお伝えいただいて、できれば企業誘致を努力していただきたいと思います。  これ、後々はやはりえびの市の経済を支える大きな力となっていく、そういうものを期待するところもございます。課長の説明、各議員に説明されるお話をお伺いしてて、今のコロナの状況では厳しい状況であるということもよく分かりましたけれども、市長と担当課、ピンチがチャンスになるように頑張っていただきたいと思います。やはり私たちも市民として、そちらのほうに大きく関心を持って支援できるものならということを常に考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、市立病院への影響と今後の取組について通告をしておりますが、大きなタイトルといいますか、四月七日に七都道府県緊急事態が発令されました。各地方における病院、また、えびの市立病院においても危機感といいますか、新型コロナウイルス感染予防対策において、何か影響したものがあったものかどうかお尋ねいたします。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  新型コロナウイルス感染症対策といたしましては、さきの小宮議員の一般質問にもお答えいたしましたとおり、緊急事態宣言を受け、正面玄関入り口での検温、問診、入院患者への面会も全面禁止などの措置を講じたところでございます。この検温、問診を行ったことで、来院患者様の間に安心感が生まれ、新型コロナウイルス感染症に対する危機感を共有できたものと考えております。  病院経営の影響といたしましては、テレビ等の報道にもありますように、当該感染症によって全国的にも病院受診が敬遠される傾向があり、当院も同様に院内感染を懸念されている患者様が多く、外来患者が大きく減少しております。電話での薬の処方受け付けも継続しておりますので、患者様の回復にはまだ至ってないところでございます。  また、緊急事態宣言の発令により、人の移動が制限されましたので、入院患者の受入れや他の病院等への転院先が決定しづらくなるなど、病床の回転にも大きく影響を受けたところです。今後当該感染症の収束が進むにつれ徐々に患者数は回復してくると考えますが、第二波等により再び外出自粛等が発せられる厳しい事態になれば、長期にわたって外来患者数の増加を見込めず、また外来患者の受診がなければ、当然入院患者数にもつながりませんので、より一層苦しい経営が強いられてくるのではないかと懸念しているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  やはり大きな影響、患者さんがいなくなるということは、住民にとっては本当に事務局長のおっしゃるように、大きな影響でございます。今えびの市には、幸いにして発生しておりませんけれども、今後懸念されているのは、やはり無症状の人から感染が広がるということも言われておりますので、油断は禁物かと思います。今、第二波、第三波ということもおっしゃって報告していただきましたけれども、やはり私たちにとっては、えびの市の市立病院は指定医療機関じゃないからというような安易な油断もあってはならないと思います。まだそのあってはならない次の波が来たときに、医療提供体制ということが今よく聞かれますけれども、このことについて、えびの市の市立病院としてはどのようなお考えなのかお尋ねいたします。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  病院の医療体制につきましては、今後も院内感染対策を十分に行いながら、第二波、第三波に備えた医療体制を構築させる必要があると考えております。四月の緊急事態宣言を受け、院内感染対策は実施いたしましたので、今後は、国の基本的対処方針や県や市の対処方針に沿った取組ができるよう検証を行い、さらに実効性の高いマニュアルを作成し、迅速な対応ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  見えないコロナウイルス、病院側にとりましても日々が精神的な戦いになっておられるかと思いますけれども、どうかここら辺も、市民に安心安全な医療ができる体制づくりということで努力してらっしゃいますのでありがたく思います。医療に携わる職員の入院患者への安全性の確保とかいろいろございます。その中でやはりふだん休憩室、そこらあたりも気をつけていただいて、また、院内感染を起こした先生がおっしゃってましたけれども、器具類の使い回しとか、そういう細かなことも非常に大事だったと、後々、後からの反省であったというようなことも言われていらっしゃいましたので、どうかふだんからそういうことは整えていただいて、コロナ対策には十分注意をお願いしたいと思います。  第六次えびの市総合計画策定事業についてお尋ねいたします。  この事業は二か年計画ということで、もう予算も計上されておりますけれども、今どのような段階でいらっしゃるのかお尋ねいたします。 ○企画課長(黒松裕貴君)  第六次総合計画につきましては、令和二年、令和三年度につきまして策定期間でございまして、令和四年度を始期とする十年の計画でございます。今現状、新型コロナウイルス感染症の関係で委託事業者等のプロポーザルのほうがまだ完了しておりません。速やかに完了させまして、市民意識調査、ワークショップ他などの事業等を進めてまいりたいと予定をしているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  今の段階ではまだ取りかかっていないといいますか、そういう状況にあられるということですね。やはりこの新型コロナウイルスの影響で何か政策に変わってくるものがあるのではないかと思います。この総合計画を見ますと、基本構想とか人口ビジョン、基本計画、個別計画、総合戦略、実施計画とピラミッドがございますけれども、これを見直すところがいっぱい出てくるんじゃないかなと思います。そういうことを十分鑑みていただいて、地域にあった市民の生活を守る、そしてこの地で生き生きと生きられるそういう政策をぜひしていただきたいと願っております。これで私の一般質問は終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時五十八分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、五番中山義彦議員の発言を許します。中山義彦議員。 ○五番(中山義彦君)  お疲れさまでございます。コロナ対応では職員の皆様や医療関係者の皆様には日夜奔走され、深く感謝いたします。また、季節的にも梅雨に入っておりますけれども、昨今の降雨状況では、五十年に一度の豪雨というテロップが頻繁に出てきております。季節が大きく変わってまいりました。そのため、担当課は防災にも苦慮されていると思います。このような中で職員の方はそれぞれにセクションで頑張っておられると理解しております。誠に御苦労さまです。  それでは一般質問に入りますけれども、主にいつも申し上げておりますように、市長の諸所施策に対する判断、決断等のことについてお聞きを中心にいたします。また、コロナ関連、企業誘致関連につきましては、多くの同僚議員から質問が出されておりますため、重複することがあると思いますけれども、御容赦いただきたいと思います。  では一番のコロナ感染症関連についてお聞きいたします。  ①市民、企業からの支援要請及び要望書、嘆願書等の内容を示せということでございますが、先日の先般の一般質問の中で四点ほど説明がございました。旅館組合からの要望書、それからスナック・バー関係からの嘆願書、一般車両関係からの要望書、理美容業者からの要望書等での説明でありました。その他、市民、企業からの口頭等での支援要請、要望、苦情はなかったでしょうか。お答えください。 ○市長(村岡隆明君)  私のほうで直接お伺いしてるのは、今御質問の中にあった四件と、実は五月二十二日に宮崎県タクシー協会から国、県、市の施策全般について要望が来ておりますので、あと一件、合計としては五つの書類での要請、嘆願等を頂いているところでございます。口頭では、いろいろな今回の一般質問等でもありますような御意見であったりとか、五割、七割までは影響を受けてないけれども、少ない影響のところへの支援等の必要性、そういったものも口頭では耳に入っているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  あとの項目なんですけれども、四番ですね、ここで私のほうにも市民の方から要請、要望というか、苦情というか、これが参っておりますので、具体的にはその項目で申し上げますが、以上の要望、要請、それから嘆願書、以上の中で今後対応が決まっているものがあるのかについてお聞きします。 ○市長(村岡隆明君)  既に政策として反映したものもございますし、今回、六月で追加の議案として提案させていただいているもの、全ての商工業者に対して三〇%から五〇%の影響を受けた方々へのサポートという形で、新たなといいますか、政策としては提案させていただく予定でございます。 ○五番(中山義彦君)  また、細かいところが一点あるんですけれども、それはちょっと時間の関係で後で時間がありましたらお聞きします。二番の議会からの要望書を提出させていただきました。これに関する検討状況と今後の対応についてということなんですけれども、これについては、国県、特に国の予算に非常に影響されるというか関連性が強いものですから、ここの関連事項を説明しました後、お聞きしていきたいと思います。  まず、復習になるんですが、二〇二〇年度予算ということにつきましては、当初予算一百二・七兆円、一次補正が二十五・七兆円、二次補正が三十一・九兆円の約一百六十兆円という最大規模の予算を計上して、これが国会で可決しております。しかし、この中でコロナ対策の真水額ですね、これについて私が知り得る某シンクタンクの分析によりますと、約六十二兆円程度ということに推計しておりますが、これはおおよそその金額でいいのかどうか、お分かりになれば答えてください。 ○市長(村岡隆明君)  そのように認識しているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  次に、その詳細に入りますけれども、二次補正についてなんですけれども、この中で計上されました金額、大きな順にいきますと、資金繰り対応予算として一十一・六兆円、それから予備費、これがいろいろ議論をかもしてますけれども、一十兆円、それから家賃支援給付金二兆円、それから地方創生臨時交付金二兆円、それから持続化給付金追加、追加ですね、これが一・九兆円となっております。  この中で一点、地方創生臨時交付金についてなんですけれども、今回の補正を合わせまして総額三兆円に増額されました。これは、全国知事会からの要請もあって国がそれを受けて、今回三兆円にしたということですけれども、これに対しては、市町村から計画書を出して対応するということになっておりますけれども、計画書は提出はなされましたでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  二次の分に関しましては、まだ出してないところでございますし、国からも交付の中身、補助率、そういったところについてもまだ報告等もないところでございます。一次に関しましては、もう受入れも終わっているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  一次については完了ということで、確かに二次補正が可決しましたのが最近でございますので、今からでしょうけれども、おおよそいつ頃になるんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  二次補正の受入れの時期等の見込みにつきましては、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(黒松裕貴君)  二次補正の地方創生臨時交付金につきましては、まだ国のほうから照会のほうが来ておりません。新聞報道等では七月ぐらいに提出という形の報道はなされております。 ○五番(中山義彦君)  了解いたしました。このような可決予算の内容も念頭に置いていただきながら、五月八日付要望書三項目に対して、検討状況と今後の対応を簡潔に説明をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  議会からは、五月八日に要望を受け取っております。要望書につきましては、庁内の全所属で情報共有して、その上で要望の趣旨を踏まえて、適切に対応するように指示をしているところでございます。その後も、具体的に政策になったものもございますし、国、県に対しての財政支援の要求というような項目もございますので、市長会での文章であったりとか、既に五月十四日には、県、県議会、市長会、市議会議長会等々との連名ではございますけれども、既に要望書等も提出をしているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  これについては今市長答弁にありましたけれども、市として国、県への要望ですね、要請をされる、市長としてされる考えがあるのかどうか、予定があるのかお聞きします。 ○市長(村岡隆明君)  ただいまの答弁と重複いたしますけれども、五月十四日には、宮崎県、県議会、市長会、市議会議長会、町村会、町村議長会の連名で国に対して要望書を提出しております。あと、宮崎県市長会会長の宮崎市長へも様々な意見交換や会合で要望してもらうよう、要望事項を伝えておりますので、今後も機会を捉えて要望を継続していきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  要望を継続していきたいということなんですけれども、このことについて、特に国に要請すべき市としての項目はないのか、特に要請すべき項目はないのか、これについてはいかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  一番私たちが望むところは、交付金の増額でございまして、既にかなりの多額の財政出動をしておりますので、そういった部分の裏づけであったりとか、当然国で判断して国で予算化していただけなければ結果が出ないところもありますので、そういったものも重ねてお願いをしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  私は、この中で特に市長として県、国へこれだけお願いしたいということを、自ら要望がいつのタイミングもあるでしょうけれども、したいという項目があるのかということだったんですが、そこについては、今言われた押しなべて要望された関連で今後もしていくということでよろしいですかね。 ○市長(村岡隆明君)  当然えびの市単独での要望というよりも、宮崎県市長会だったりとか、全国の市長会である程度の意見を取りまとめての要望という形になろうかと思います。当然ワクチンを早く作っていただきたいとか、多岐にわたるえびの市では対応できない要望等もございますが、既に各自治体からも要望が上がってきておりますので、えびの市からも、しっかり地元の国会議員ももちろん通してというようなケースもあるでしょうから、しっかりお願いしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  分かりました。  では三番、宿泊クーポン券の専決処分についてということなんですけれども、この案件の企画はどこでされましたか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも経緯の中でも説明をさせていただいてると思いますが、一番最初には、京町温泉旅館組合から緊急支援の要望がありまして、その後、観光協会等とも意見交換をしながら、旅館組合の皆様方ともお話合いをしながら、最終的にはルールであったりとか、そういった方向性を決めたところでございます。専決処分のやり方であったりとか、そういうものに関しては行政のほうで判断をさせていただいたところでございます。 ○五番(中山義彦君)  専決処分の件については、これは執行部、行政で決めざるを得ないわけですけれども、この宿泊クーポン券の件について最終的にどうするという企画ですよ、企画をどこでつくったのかということをお聞きしてるわけです。 ○市長(村岡隆明君)  当然、最終的には責任というのは、えびの市観光商工課、えびの市長等も含めて決裁を下しましたので、最終的な判断、この政策の責任というのはもちろんえびの市にあると思っております。 ○五番(中山義彦君)  分かりました。  次に、ちょっと確認のために答えてほしいんですけれども、三点ですね、まず新聞にチラシを出されました。この発行日はいつでしたか。 ○市長(村岡隆明君)  細かな日時に関しましては、観光商工課長をして答弁をいたさせます。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  四月一日に専決処分として予算化いたしまして、市のホームページへの掲載を含めて、四月三日の日にプレスリリースをいたしております。  それと、宮日新聞への折り込みチラシが四月六日でございます。あと、行政事務連絡の文書での回覧も四月六日でございます。 ○五番(中山義彦君)  もう一点ですけれども、まず大きな広報としては宮日新聞にチラシを打たれたということと、四月の事務連絡会議ですか、そこで回覧を配られたということだと思います。このときの使用期間分かってるんですが、もう一回答えてください。この当初のいつからいつまで使いますかという使用期間、これはいつからいつまででしたか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  四月六日に広報いたしまして、四月六日から受け付けをいたしまして、四月七日から四月三十日までが使用期間でございます。 ○五番(中山義彦君)  今お答えいただいた日程で進んできたわけですが、あと細かいことは結構です。  そういったことでこれ市長にお聞きしたいんですけれども、当然旅館等の宿泊業、ここにも支援は大事だということを答弁もされました。当然のことだと思います。そこは私は異論はないわけですが、次の三点をちょっと申し上げますけれども、これをこの時期にやったということについて、ほかの産業との平等性、それから二番目に市民からの情報で、本人の知らないうちに予約されていたということが分かったと。これは原因追及というか、どうなってたかは、お答えいただくか、今なければ原因追及していただきたいと思います。  それから三番目は、やはり市民への情報提供が最優先であったんではないかということで、結果主義ということで、そこを責めるというか、するわけではないんですけれども、やはりこういった急ぐということを優先して、いろいろとこういうことが出てきたんでしょうけれども、これらを踏まえて、今の市長の見解はいかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  もうこれ今回の一般質問でも御質問の中でもたくさん頂いておりますが、予想以上に一瞬のうちに売り切れてしまったというような状況もありまして、私たちの予想以上に短時間で売れてしまったというようなこともございましたし、プレスリリースのタイミング、結果としては、チラシを見なかった人にはそのクーポン券を使うチャンスがなくなってしまったわけでもございますので、そういったものも含めたり、今知らないうちに名前が記載されていたというようなお話もありましたが、そういったことも含めて、四月の時点とその後にも聞き取り調査をしております。  最終的には、お配りした商品券の回収というところまで、観光協会のほうで結果としては報告書が出る形にはなりますけれども、このクーポン券の部分につきましては、そのような御意見もございましたので、聞き取り等も含めて今調査を進めているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  この調査を早くしていただいて、まとめていただきたいと思うんですけれども、まずは一つは、当初全協で説明された宿泊者名、人数ですね、こういったものと、今回資料提供されたものとの差異が出てきたり、人のやることですから間違いがないとこういったもの、特に正そうとか、責めてるという感じじゃないんだけれども、もう少し慎重にやってそこに何か問題なかったのかということについては、やはり検証、今の調査の中でしっかりとしていただきたいと考えております。  次に、特別定額給付金及び田の神さあ商品券ですね。これの交付方法及び市内消費というのは全般的な市内消費についてお聞きしたいんですけれども、市長にお聞きします。全協での説明のときにちょっと提言させていただきましたけれども、やはり国からのやつを待ってたら時間がかかると。やはり金額も大きいというようなことで、皆さんが特に早くという切望されてる方も当然おられるということを踏まえると、やはり市のほうで立替えというか、市のほうでそこら辺のそこあたりの段どりをして、先に先行して市のほうで市民に給付するぐらいのことが必要だったと私は今でも思っています。これについて市長の見解はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市では、この特別定額給付金につきましても、国の制度を順守しまして対応させていただいたところでございます。中には、立て替えて自治体が先に出動したという情報等も認識をいたしておりますが、えびの市では、国の制度にのっとって行いまして、結果としては交付そのものも早く終わることができたと、現時点でほぼ、申請された方のほぼ全ての方には給付が終わっておりますので、自治体の大きさ、銀行の振り込みのペース等もあったと思いますけれども、比較的早く市民の皆さん方には給付することができたとは思っております。 ○五番(中山義彦君)  この件の全国のニュースを見ますとやはりえびの市は一万八千人という人口の方がいらっしゃるんですけれども、小さな村ですね、それこそ持っていって高齢者の方には配るというようなことがニュースになりました。そういったちょっとしたアイデアというか、こういったものがそれがえびの市のPRにもなるし、やはりえびの市の姿勢というものを評価していただける対象にもなるんではないかということを踏まえて、私は先行してということを申し上げたわけです。そういったやはり決断というか、こういったものも必要だったのではないかと私は今でも考えております。  それから、市民の方から、さっき申し上げました件ですけれども、商品券が商工会加盟店以外で使えないということで、あるところにも相談しましたけれども、もう決まってしまったものですから、なかなかそれを変えるというのはその人だけにはできないということもよく分かります。だけどもこれを受けて、やはりいろいろな声を入れられて、早く商工会に加盟してくださいとかいうような、市としての事後になりますけれども、対応を打たれたみたいです。そういったことで苦情もありました。私に対しても二、三人の方が、市民から苦情の連絡が参りましたけれども、この件については市長いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  中には現金給付を求める声もございましたけれども、やはり貯蓄になったりとか、市外での活用ということの可能性も現金だとあるわけでございまして、やはり地元で使える商工券という形で、現在の商工会が持ってるシステムを使いながらということで、しかも商工会のほうには新たな加入ということも柔軟に対応していただきたいということで、これまでの国のプレミアム商品券、そういったもので商工会に加入された店舗等については、商工会のほうからも直接お声がけをしていただいたりとか、これを機会に商工会に入りたいというところにも融通を利かせていただきたいというような御相談等はしているところでございます。商工会も、どうしても定期的に承認をする機会をつくらなければいけないということで、商工会加入の意思があってから決まるまでが時間がかかっているというようなケース等もあるようでございますが、市のほうとしては、なるたけ融通を利かせていただきたいということでお願いもしているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  やはり今市長がおっしゃった御説明なんですけれども、やはりこれについても、これを田の神さあ商品券を企画するときに、ちょっともう少し気配りが欲しかったなと思っていますので、結果についていろいろ批判ということで受け止めていただくんじゃなくて、やはりこれからいろいろなことが出てくるでしょうし、ないにこしたことはないんですけれども、第二波、第三波ということも言われてます。いろいろなまた状況が出てくるでしょうから、こういった反省を踏まえてやっていただきたいなと考えますがいかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  今回も宿泊のクーポン券も含めてですね、いろいろな課題も出てまいりましたので、当然このコロナ対応にかかわらず、今後のいろいろな施策にも反省点は反映させていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  この項目で最後のお願いというか、提言なんですけれども、特別定額給付金ですね、これについては、それを給付された各世帯のいろいろな家庭の事情があって、いろいろ何を使うかということについてはおのおのだろうと思います。ですから、それは特にあれなんですけれども、今度の一十万円の給付金をもらったそのお金の使途について、特に買物等に予定されている人に対して、市民の方に対して、市内で消費していただくようなちょっとした広報ができないものかと思ってますが、いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市独自の一万円の各えびの市民への給付に関しましては、市内でなるたけ早く使っていただきたいというようなお願いもしておりますが、特別定額給付金に関しましては、全体的に地元の景気が低迷していると、そういったことのメッセージ等は伝えていると思いますけれども、具体的にこの給付金を地元でというようなことは申し上げておりませんが、地元消費、地産地消ということをまた改めてPRしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  そういうことであれば、よろしくお願いいたします。  次に、二番目の産業団地関連について、これについてはいつも申し上げておりますけれども、全てが絡みますので、産業団地事業全般についてお伺いいたします。  まず、昨今の気象状況を見ながら、最後の確認を私自身がしてなかったということを踏まえて一番目には、調整池の設計とゲリラ豪雨対応についてということでお願いしまして資料も頂いております。この資料を見ますと、一応参考までですが、三十八地点を調査されて、そのうちの二十五番地点ですね、ここがネック地点だということも分かりました。ここは多分、私も現地はずっと何回か歩いてますので、これは場所的には種子田橋の下流側の若宮神社付近でございますかね、いかがですか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  産業団地の排水地点から下流約九〇〇メートルの地点でございまして、種子田橋の下流、羽黒神社の下ということになります。 ○五番(中山義彦君)  これの調査を受けて、この調査結果によりまして調整池設計をされたわけですけれども、市長の一般質問の答弁をちょっと再度見てみましたけれども、詳細設計に、ゲリラ豪雨等のプラスアルファの部分についても検討するということで答えられてます。検討結果がいかがだったかお答えください。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  まず、先ほど答弁の際、「羽黒神社下付近」と申し上げましたが、申し訳ございません。「若宮神社の下付近」ということで御訂正方お願いいたしたいと思います。  調整池の設計につきましては、調整池の規模決定根拠は、排出先の水路のネック断面を基準に調整池容量や排出量を決定しているところでございます。調整池の設計につきましては、調整池設置基準、防災調整池等技術基準に基づいておりますため、設置基準に合致した調整池規模になっていると考えているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  これは、詳細設計を発注されるときに何回も一般質問で聞いてるわけですよ。設計基準は決まってるんです。県のやつを準拠してコンサルが設計するということなんだけれども、最近のゲリラ豪雨の兆候を見ると、あの設計ではなかなか瞬間降雨量あたりが大きなときには、排水が機能し切れないということが現実出てきてるんです。だから、県の基準に準じるんだけれども、それに最近の気象状況を加味して、割増しの断面、調整池の大きさ、こういったものすべきだということを提言したはずなんですよ。そこがどうですかということを聞いてるんですが、どうですか。もう一回。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  調整池につきましては、産業団地内の雨水を一旦貯留して、排水先の堂本水路の流下能力にあわせて設計をしているということでございます。産業団地の調整池につきましては、洪水ばきが二百年に一度降る雨の一・二倍の雨量を放流させる設計になっておりまして、ちなみにでございますが、川内川につきましては、堤防が百年に一度降る雨を流下させる能力ということで設計されているところでございます。そういった意味では、調整池としてはしっかりとした役割を果たすと考えているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  課長の御答弁はしごく当然なことなんだけれども、前から言ってるゲリラ豪雨、これの対応がやはり考慮されてないと思いますよ。そうなると、下流はネック地点の断面で決まってくるわけです。だけども、ここはその断面で設計するんだけれども、調整池の一八ヘクタールの排水計画をぴしっとしなければ、せめて前は必然でありましたので、水源涵養機能あたりがあって、全体がやっぱり調整池機能というんですか。そういったことで機能してた地域を一メートル二〇センチぐらい盛土して、それで一定の設計基準で団地を造ったわけですが、そこの中の設計は、周囲が極端には何かあっても、やはりある程度そこが調整池の中の設計というのは、今の大きなゲリラ豪雨あたりにもある程度対応できるようなものにしとかなければ、今後の新しい造成地の設計ですから、今後のことを考えて、そういったものが必要だろうと。  これは、全国の事例を見てみてください。そういったものをやってるんですよ。特に行政と限らず民間のこういった造成ですね、特に民間なんていうのは、非常にやはり周囲との関係だとか、いろいろな何かがあったときの、やはりペナルティーというか、いろいろな災害があったときの、やっぱりいろいろな対策なんかを考慮しますので、そういったことで、私が前から申し上げてることを加味してやってるところが非常に増えてるんです。  だから、そういったものを何でやらないかと私は申し上げてるわけで、今のことでいけば、設計基準には載ってるんだけれども、十分間五〇ミリとかいう雨もありましたですね。この前の質疑で私申し上げましたけれども、こういった時代になってきたときに、やはり調整池というか、造成地の中で排水が飲み切らないといったことで、来る企業にも迷惑をかける。こういったことまで考えてやらなきゃいけないということを考えて提案したわけです。ですから、今のところの答弁からいきますと、ゲリラ豪雨についての対応は加味してないということでいいわけですか。もう一回御答弁ください。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  調整池の設計に当たりましては、まず何かしら基準というものが必要でございまして、基準を超える範囲を、ではどう定めるかとなりますと、なかなか根拠がないところでございます。したがいまして、調整池基準、各種基準に従って設計をさせていただいたところでございます。  五月十六日の日にゲリラ豪雨があったわけですけれども、各種気象データでありますとか、国土交通省の京町出張所なんかの情報も頂いたところですが、三時間雨量につきましては、観測史上最大の雨が降ったということでございました。また、一時間当たり雨量につきましては、五月四日の雨が観測史上最大ということでございました。その際も産業団地の状況を確認しておりますが、我々当初予定しておりました水位で収まっておりますし、そういった意味では、しっかりとした設計ができていると考えているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  今の状態では団地は完成してないんですね。完成したときにどうなのかということで設計するわけです。だから、そのときにやはり場内の排水が飲み切らないとか、そういったことでいろいろなやっぱり不具合が出てくると、せっかく来てくださいと呼んだ企業あたりにも迷惑かけると。だから当然そういうのをやっぱり加味して行政というか、こういう公共での開発であろうが、民間の開発であろうが全く同じことなんですよ。そういったものをちょっと加味して検討していただきたいとお願いしてきたわけですが、これについては今の回答で理解をしておきます。  二番目に、下流河川管理者及び関係者との協議についてですけれども、ここの堂本水路というのは用水路ですね、当然。用水路だったんですけれども、用水路であるがために、堂本水路とは別ルートの排水路を提案した同僚議員がおられました。覚えておられると思います。  再度伺います。このことを含め、河川管理者、農業関係者と、それから現実産業団地とは関係なく実施すると言われてました水路改修、この辺を含めて、下流域までの関係者にちゃんとした了解をとられたのか、再度確認いたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  産業団地からの排水につきましては、先ほど来答弁いたしておりますとおり、調整池に一度滞留して、それから堂本用水路に流すということでございます。堂本用水路に与える影響を軽減するために、まず永山の高速ボックス東側のゲート改修を行ったところでございます。また、立体する部分が堂本水路を横断する水路があったわけですけれども、それも昇降式の水路として改修をしていただいたところであります。堂本水路の堂本維持管理組合に対しましては、造成前に複数回の計画の説明や協議を行ってきておるところでございまして、水路管理者であります堂本維持管理組合からは、排水に係る同意を開発許可前に頂いておるところでございます。また、流末の川内川管理者との協議につきましては、国土交通省と説明し、書面で協議書を交わしておるところでございます。 ○五番(中山義彦君)  課長のほうから丁重な御説明頂きましたけれども、この水路に関係する下流の関係者については、全て了解をとってるということでよろしいわけですね。それで理解しておきます。  次に、三番の企業誘致の現状と見通しについてですが、現状についてはいかがですか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響がございまして、電話でありますとかメールでのやりとりということでなっておりまして、積極的な誘致活動ができてない状況でございます。新型コロナウイルス感染症の拡大による企業誘致の影響を危惧している部分もあったわけでございますが、現在のところ、協議を進めている企業からは進出を見送るといった内容の話は受けていないところでございます。若干の遅れはございますが、今のところ計画に大きな影響はないと考えているところでございます。
    ○五番(中山義彦君)  時間の関係もありますのであれなんですけれども、大きな影響はないということです。それでそのように承っておきます。  それから、前ちょっと提案をいたしましたけれども、この誘致企業の業種ですね、防衛関係企業への関係企業の誘致、これを提案したはずです。ここについては、まだ訪問はしてないという市長の答弁でございました。ただ、二月、三月から新型コロナウイルス感染症の関係でなかなか動けないということだろうということは、午前中の同僚議員の一般質問の中からそのとおりだろうとは思いますが、訪問営業はされたかどうか、この一点だけお聞きします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  ダイレクトメールの発送をさせていただいておりまして、相手企業様からの返事と申しますか、お声かけをお待ちしているような状況でございます。 ○五番(中山義彦君)  前の一般質問等々のやりとりでは、造成完了前に企業のめどをつけるということで、めどをつけるように努力するという市長の答弁でした。当然コロナ影響がゼロと私は言いません。ただ、申し上げますと、市長がめどが、企業のめどがあって、この産業団地を造ったわけではないと、前回そういう回答を頂きましたんですけれども、非常にこれは問題かなと私は思ってるんですよ。ただ、やはりそこあたりは市長のそういう答弁でしたけれども、やはり市長として、今去年が百五十社とおっしゃいましたかね。約百五十社、その中で市長が中心になってこの企業はという企業あると思います。そういったものについては、コロナの修復だとかいろいろなことをちょっと考えながらの進出になるでしょうけれども、造成までのめどというのが少し遅れてでも、遅れてでもですよ、来年の二月には完成ですから、せめて来年の中旬ぐらいまでぐらいには大きなめどをつけて、産業団地の見通しをつけるということにしていただきたいと思いますが、市長もそういうニュアンスで答えられたと思います。いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  最終的には、今いろいろなお問合せやある程度の申込みを頂いているところでございますが、重複している部分もございますので、どこかの時点で結論を出さなければ、全てが誘致が埋まらなくても、現在の希望されているところで重なって欲しがってる企業さんもございますので、どこかで判断しないと、造成してすぐに建物を造りたいと思ってらっしゃるところには当然御迷惑がかかると思っておりますので、今年度内には一回目の選考といいますか、そういったものも行っていく必要があろうかとは考えております。 ○五番(中山義彦君)  市長がおっしゃったとおりで、そこはよく分かります。ただ、造成が終わって、確かに造成の工事現場にしょっちゅう行ってるわけじゃないですけれども、時々見させていただいた中で、それなりに市内の共同企業体を組まれた業者さん、一生懸命仕事をやられてかなり造成地盤の密度なんかも上がってると私は推測してます。そういったことで言うと、造成が終わって何年もそこに沈下、圧密沈下あたりが起きるから、そこで工場を建てられないという状況じゃないと思いますので、そういったことの、造成が終わった後の団地のそういう状況というのも理解されているでしょうから、そういったものも勘案して、やはり進出はコロナの影響で半年遅れるなら半年遅れでもいいとは言いませんけれども、そういったものも当然あり得るでしょうから、その程度のタイムラグ、こういったものでやはり市長としては責任持って、来年の中旬ぐらいまでにはめどをつけて、産業団地の大きなめどをつけるというのはそこですから、そういったものを目指してやってもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、コロナウイルスの影響で現地調査に来ていただく予定だったものが先延ばしになったりとか、こちらからの訪問が先延ばしになってるものはございますが、当然早く、なるたけ早く造成の誘致の中身は決めていきたいと思っておりますので、いつまでという期限もある程度切りたいとは思っておりますが、なるべく早く、今年度中に発表できるものに関してはそういったものも発表したりとか、なるたけ早くしっかりとした方向性を示していきたいと思っております。  それと、先ほどの中山議員の質問の中で、二次の地方創生臨時交付金、これの、第一次分ですね、既に受入れが完了してると申し上げましたけれども、内定の通知があって、交付申請手続中ということで、入金そのものはまだ入ってないというところでございます。 ○五番(中山義彦君)  では、市長の今の御答弁を総括しますと、なるべく早く、今年造成が終わるまでにはある程度の企業の内定を進めながら、早い時期に全体の見通しを立てると、これが産業団地のめどですよ。ですから、そこを目指してやっていただきたいということで、市長の答弁はそうだということでよろしいですか。 ○市長(村岡隆明君)  なるべく早くめどをつけたいという思いは、これまでと変わりませんので、コロナの影響のせいにせずに、なるたけ早く方向性を示していきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  それであれば、私が申し上げました時期を一つの努力目標としてやっていただきたいと、そこが産業団地のめどです。  また、申し上げたいことがもう一点ございますのが、このコロナが蔓延している中で、ポストコロナがいかなる世界になるのか、現段階では見通しがつかないわけですけれども、世界の経済活動では、今後どのようなアクターとどの分野でサプライチェーンネットワークを構築していくのかが議論の争点とされてます。したがって、東南アジアや南米諸国への生産拠点の分散化を中心に、一部の産業分野を国内回帰されるための保護策も国はとったところでございます。  さらに、都会に住んでおられる人の中には、田舎への転居を希望しているという某調査会社のアンケート調査が報道されました。これらの今のコロナで困っておられる方には、非常に心痛の至りでありますけれども、今のこういった状況を踏まえて、企業誘致を何とか逆手にとってというか、進展を進められないかという発想については、市長いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも企業誘致というのは、やっぱりその時代時代に応じて、早くそういった情報であったりとか、世の中の方向性を見極める、どういったニーズがあるのかというのを私たちがしっかり調査する必要もあると思っておりますので、今回のコロナの影響、今後の国の政策であったりとか、今御質問の中にもあった国民の動向、そういったものをいち早くつかんで、新たなチャンスがあるところにはしっかりPRしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  こういう世界の状況をこれが中心になりますから、それと世界に分散されてる日本企業はどうなっていくのか、こういったものをやっぱり的確につかんで、それがやはりえびの市の産業団地の誘致企業に生かせないかといったことを真剣に協議していただきたいと、検討していただきたいと考えております。  四番に、指定管理というか管理体制ですね、これをうたってましたけれども、時間の関係で、これもうちょっと時間がありましたら後ほど質問したいと思います。  それから、三番の市立病院の運営について、これも後に回させてください。  四番の第一号介護保険料の低減についてということで、これの市政全般についてお伺いしたいんですが、①の百歳体操の前に、二番のインセンティブ交付金の大幅拡充を受けております。拡充されております。それにより、介護保険料低減のための市の施策を示せということですが、インセンティブ交付金が従来の年末に閣議決定して、二百億円から倍増の四百億円になりました。この倍増の二百億円は全て介護予防や健康づくりにつながる重要項目のみに投下されます。そのために評価指標は提出されたと、五月末だったと私は理解しておりますので出されたと思うんですけれども、これは要するにアウトカムになってまして、要するに、やったところに汗かいたところにお金を出しますよということなんですね。だから、そこが大事なところであると私は思ってますので、今回の評価指標を出されたのであれば、そこの中で市としていろいろな項目があります。何百種類とあったと思うんです。私も一回目を通しましたけれども、この中で二、三点でいいですから、重要視された主な項目があれば、お答えください。今答えられなければ結構です。 ○介護保険課長(後藤一憲君)  今回の保険者機能強化推進交付金及び介護保険者努力支援交付金にかかる評価指標でございますが、この中で特に重要視されておりますのが、介護予防と保険事業の一体的な実施というところでございます。この件につきましては、保険事業と介護事業を一体化して介護予防の取組を進めるというところが、今回新たに追加されたところでございます。 ○五番(中山義彦君)  了解いたしました。  これは、示された評価指標をシートに基づいて、それに各市町村が記入して出すというシステムだったということでよろしいわけですかね。その中で国が言ってますのが、通いの場の展開に力を注ぐという市長さんが増えてくるだろうと、そのためにそれに携わってる現場の関係者に相当の影響が及ぶことを懸念してます。そのためにはその対策が必要なんですけれども、例えばそのために行っている一つの施策が百歳体操なんですけれども、この百歳体操のサポーターのボランティア活動に対して何らかの支援というか、支援というものでもないんですけれども、そういったものの考えはないのかお聞きいたします。 ○介護保険課長(後藤一憲君)  今議員のほうから御提案いたしましたはつらつ百歳体操のボランティアポイント制につきましては、はつらつサポーター役員のほうから既に要望が来ております。これは、地域包括支援センター運営会議、地域包括支援センターの運営を審議する機関でございますが、その機関の意見も取り入れながら、前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○五番(中山義彦君)  そういった要請が来てるんでありましたら、それについて御検討いただきたいと思います。  前から健康な高齢者を増やすために百歳体操の場に理学療法士、作業療法士、栄養士等の専門職ですね、ここらあたりをやっぱり派遣して、一人一人に寄り添った対応をしている市町村もあるんです。これを提案してまいりましたけれども、今回のこの増額二百億円のインセンティブ交付金、ここらあたりはアウトカム市場ですから、いわゆるやったところに出すということを勘案しますと、こういったところの改良が、こういう交付金ができたことによって、今後市として取り組んでいただけないかということについてはいかがですか。 ○介護保険課長(後藤一憲君)  今回、この理学療法士等の専門職の増員ということでございますが、今後の流れといたしましては、健診、医療、介護のデータを活用した分析により明確化し、既存の事業との調整や地域の医療関係との連携を進め、個別支援のアプローチや通いの場、これにつきましては、はつらつ百歳体操でございますが、こういった涵養するといった事業全体の企画調整、分析等を行う医療専門職の配置がやはり必要であると考えております。今後の課題といたしましては、やはり介護保険課といたしましては、そういった医療専門職等の配置が重要だと認識しているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  そこを今課長の御答弁は、一歩前進、二歩前進と受け止めますけれども、そこをちょっと検討していただいて、市内にある百歳体操の場に、そういった方たちをやっぱり最終的には派遣してやって、一人一人に寄り添った健康づくりをつくるという目標に向かってやっていただきたいと思います。  次に、硫黄山の白濁問題についてですが、当初この硫黄山白濁問題については、三水系で検討されておったと思います。新田水系、岡元水系、堂本水系のこの三水系で検討されて、その後いろいろ検討が重ねられてきたんですが、一点だけお聞きします。  まず、今年また稲作が断念せざるを得ないということあたりも踏まえて、岡元水系の赤子川、ここの対応、それからえびの高原での白濁の沈殿池の対応ですね、こういったものを含めた赤子川から上流が、これについての今の現状と今後の対応これについてお答えください。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  岡元水系でございますが、入佐原ため池の水源を有効活用するため、本年度ため池の取水施設が改修される予定でございます。今後ですけれども、岡元用水路につきましては、用水路に設置する水質監視・緊急取水停止システムの整備に向けまして、宮崎県と連携し、関係機関との調整を現在進めているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  そういった施策で完全なのかどうかというのは、ちょっと今避けますけれども、今言われた課長のおっしゃったのは、いつまでにやられるんですか。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  岡元用水路の取水再開に向けまして、来年度令和三年度を目標に進めているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  令和三年度、稲作可能ということでいいんですか。 ○農林整備課長(栗下 徹君)  当然、水質を見ながら関係機関、関係者との合意が得られたことが大前提となっております。 ○五番(中山義彦君)  分かりました。  次に、最後でもございませんが、項目としては最後のバイオガス発電による市の活性化ということで、何回も行政のほうに提言させていただいてるわけですけれども、これはバイオガスについては触れませんが、これの一つの目的というのは、自主財源の創出というのを一つの目標としてるわけですね。  これについては、前回市長の答弁では、このバイオガス発電というのは非常に費用対効果が低いというような、ちょっと同じ言葉だったか分かりませんけれども、意味の回答がありました。これについては、今日は時間がないので聞きませんけれども、次の定例会で、どこがどう、検討した結果そういう低いということになったのか、これをちょっとまとめて正確にお答えいただきたいと思います。  ただ、もう一点お聞きしたいのが、やはり今からこの自主財源については、コロナの関係は別にしましても、それこそ普通地方交付税、それから市税、こういったやはり収入というか税収あたりが減ってくる、交付金が減ってくる事態になっていくだろうということを勘案しますと、やはり自主財源、新しい自主財源ですね、これが必要になってくるんじゃないかと、このための事業ですよ。そのための事業が必要じゃないかと考えますけれども、これについての市長の今のところの施策の考えはございますか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでもバイオマスやバイオガス発電の御提案を頂いているところでございますが、市といたしましては、市が主体となって発電事業を行うということは現在考えていないというところでございます。当然民間等が立ち上がってくるということであれば、御協力したいと思っておりますし、農家の皆さん方が、耕畜連携のバランスがうまくいかないと、そういったことで、発電そのものの採算というのも重要な部分ではございますけれども、農業政策として取り入れるべきか、そういったものも含めて検討の余地がまだあると考えております。 ○五番(中山義彦君)  検討の余地があるんであれば検討していただきたいと思いますが、この自主財源、このバイオガスはちょっと横に置いておきまして、自主財源という目的ですから関連としてお聞きしてるわけですけれども、新しい自主財源がどうしても必要だと私は思うんですね。今から税収が減ってきます。そういった中で、そこをどう考えているかという点については、市長の施策の考えはないかということについていかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  人口減少に歯止めをかけるという大きな目標もございますけれども、なかなか難しい観点もあって、新しい自主財源、そういったものを求めていくという考え方は必要な事項だと思っておりますし、当然農業の振興、そういったもので市税の増、そういったものも見込んでおりますし、企業の誘致での財源の確保、そういったものも見込んで自主財源の創出ということはしっかり今後とも考えていきたい。新しい分野の自主財源ということも考えていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  押しつまりましたけれども、考えていきたいんですけれども、具体的な今市長の頭の中にある施策というのは、何かあるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  直近で言えば産業団地の誘致、企業の誘致がなるたけ早く進んでいけば、当初三年間の優遇はございますけれども、その後の固定資産税の増であったりとか、そのことによって定住が促されることへの交付税の増、そういったことも見込めるのではないかと思っております。 ○五番(中山義彦君)  市長の答弁は、前と同じことをおっしゃいましたけれども、ちょっと見解の相違というよりも、産業団地の計画書、シミュレーションですよ、あれを見ていただければ分かるんだけれども、ここで自主財源を生むようなことにはならないんですよ、早急には。もう来年、今年いっぱいか来年初めぐらいに全て契約が済んで、例えば企業が決まったということになれば、少し前倒しになるんだけれども、これは今の予定でいくと三年間は税の特例というのがあって、四年目ぐらいからしか入ってこないんだけれども、これは全てかけた初期投資の回収に回るわけですよ。回るんでしょう。だから、自主財源をつくるというのは、十年先、十五年先というんでは、えびの市がどうなるかと、今からの時代分からないわけです。  だから、早いうちにやっぱりそういった具体的な施策をつくってやらないと、私はこの産業団地に、市長がこの前おっしゃいましたけれども、自主財源の創出というのは非常に困難であるし、もともと数字の計算からいってもそういうことになってるわけですから、初期投資の回収、返済に入ってきた固定資産税をかけて取り戻すとおっしゃってるわけですから、ちょっと矛盾してると思いますので、これはこれ以上あれですけれども、新しい自主財源で今の、今からの財政収入の減少するものを補っていくという考えが必要じゃないかと思いますので、そこを検討していただきたいと思います。答弁要りません。  時間がありますので、先ほどのあれに返りまして、二番の産業団地関連ですね。中でこれの四番ですけれども、先ほどは飛ばしたと思います。来年二月工事完成がなされると思います。三月には竣工式というお話も予定であると伺っておりますけれども、この後の担当課の体制ですね、それから団地の管理について、今のところ分かってることでいいですから、簡潔に答えてください。 ○総務課長(谷元靖彦君)  産業団地造成工事完了後の担当課の体制につきましては、団地への企業誘致の状況等を含めたその時点での様々な状況を踏まえ、業務内容や業務量等に応じて決定することになると考えております。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  団地の管理についてでございますが、団地造成工事完了後は、産業団地の分譲地、調整池、緑地公園など全体的な管理は企業立地課が行う予定でございます。また、団地内の道路は市道に位置づける予定でございますので、道路管理は建設課でお願いすることになると考えております。また、団地内の水道管の管理につきましては、水道課にお願いする予定でございます。 ○五番(中山義彦君)  今の松葉課長がおっしゃったのは前の説明と同じでございまして、そのとおりだろうと私も思います。今総務課長がおっしゃいましたのは、来年の様子を見てということですけれども、そろそろまた来月か次回か、十二月の一般質問でまたお聞きしたいと思いますので、そこあたりはもうそろそろ御検討いただきたいなと考えておりますが、いわゆる職員を減らすとか、そういった次元で私は尋ねてるわけじゃないんです。管理あたりが非常に企業の誘致の動向によっては変わってくると、だから、市長が言われるようにコロナのことは関係なくやりますということですから、それに基づいてこうしますということの予定ですから、そこをちょっと答えていただければいいんじゃないかなと思っております。  それから、最後になりますけれども、市立病院の運営についてということで、これも先ほど飛ばしたと思うんですけれども、先般、自衛隊地区病院あたりの誘致はできないかというような御提言も差し上げました。それと経営体を変えるというような大きな判断も必要じゃないかという中で、市長がおっしゃったのは、今の市立病院を直営で黒字化を目指すということですけれども、どのように具体的に目指していくのか。平成三十年度の決算、平成三十一年度は出てきてませんけれども、平成三十年度の決算でいきますと六億六千万円ぐらいの累積ですかね、年間六億二千万円。それから、平成三十年度の単年度が六千六百万円ぐらいの赤字だというようなことでは確認とらせていただきましたけれども、そういったことで非常にこの市立病院あたりも、ちょっと改革の時期に当然来てるだろうと考えますので、どのように具体的にされるつもりなのか、ちょっと時間がございませんので、次回にお答えいただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時 十四分                     開議 午後 二時 三十分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、三番吉留優二議員の発言を許します。吉留優二議員。 ○三番(吉留優二君)  今回質問項目といたしまして、新型コロナウイルス感染症対策についてということで一項目だけ質問をさせていただきます。質問内容は十項目で、細かく分けまして三十一とちょっと欲張って質問をさせていただきます。前回時間が足らなかったので、今回時間が間に合うように質問させていただきます。  全世界に甚大な被害を出し続けている新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、犠牲になられた方々や被害を受けられた皆様方に、心より追悼の意とお見舞いを申し上げます。猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症は、欧州、欧米へと飛び火し、発生源である中国を大幅に上回るペースで拡大し、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大は、人類の生命を脅かし、世界経済、日本経済への大きな影響を与えております。  感染拡大の経済への影響として、一つに人、物の動きの世界的な遮断、二つ目に、国内の経済活動抑制、三つ目に、国際金融市場の不安定化、この三つが経済にダメージを与える要因だと言われており、このえびの市の経済にも大きな影響を及ぼしております。感染終息時期が見通せない中、この先、えびの市に新型コロナウイルス感染症拡大がどのような影響を与えるかいち早く予測し、きめ細やかな政策や支援が必要だと考えております。感染拡大がえびの市の市民の生命、財産、経済に及ぼす影響を少しでも軽減できるよう対策に取り組み、新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息を願い、質問に移りたいと思います。  初めに、質問項目一、新型コロナウイルス感染症対策ということで、①新型コロナウイルス感染症対策の解析について伺います。  中華人民共和国の湖北省武漢市で二〇一九年十二月八日に発生しました新型コロナウイルスによる肺炎患者の報告があり、宮崎県では二〇二〇年二月三日に新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、えびの市では二月二十六日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、これまで新型コロナウイルス感染症対策として生活支援や経済支援などの対策をとってきております。  そこで伺います。(一)ということで、感染症支援対策について市民の意見、評価はどのようなものがあったのか伺います。 ○企画課長(黒松裕貴君)  企画課では、四月二十七日から新型コロナウイルス感染症対策生活支援経済対策班を設置しておりまして、特に一十万円の特別定額給付金、また市が独自に実施しております生活支援消費喚起対策商品券一万円の商品券でございますが、実施しております。また国、県が実施しております持続化給付金等のお問合せ等にも対応させていただいております。  四月二十七日から六月五日までの期間で大変恐縮でございますが、延べ六百九十一件のお電話、対面でのお問合せ等受けております。うち三十七件が苦情、また、十七件が御意見、そしてほとんどの六百三十七件がお問合せや相談でございます。苦情につきましては、特別定額給付金一万円の生活支援消費喚起商品券給付時期でありましたりとか、申請書の郵送に関しまして苦情を頂いているところでございます。御意見に関しましては、特別定額給付金、先ほどと同じように生活支援消費喚起商品券、大学生等への支援、農業者支援、感染拡大防止について御意見を頂いております。お問合せ・相談につきましては、一十万円の特別定額給付金、生活支援消費喚起商品券、政府配布布製マスク、あと国の持続化給付金、県の休業協力基金等々につきましてお問合せを受けている次第でございます。 ○三番(吉留優二君)  そこで(二)ということで、感染症支援対策の公費の平等性ということにどのようにお考えか、市長に伺います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の支援対策といたしまして特別定額給付金、生活支援消費喚起対策商品券については、給付、配送等に若干の差異はありましたけれども、一律での対応ということで平等性を重んじたところでございます。その他事業者支援であったり、子育て世帯への支援、こういったもの等につきましては、影響の大きさに応じて対応をしているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  支援策の中には新聞に取り上げられるなど、賛否両論様々な評価を伺っております。  そこで伺います。(三)ということで感染症の影響を受けている市民に対し、今後生活支援や経済対策を行う中で、公費の平等性を考えると、偏った事業や誤解を受けることがあってはならないと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  当然財源の中には市民の皆さん方の血税も入っておりますので、議員のおっしゃるとおり、誤解、そういったものがないように執行する必要があると思っております。 ○三番(吉留優二君)  次に、②ということで新型コロナウイルス感染症の今後の影響ということで伺います。  厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発で、基礎研究から薬事承認、生産までの全過程を加速化する加速並行プランを打ち出し、研究開発と並行して生産体制の整備を進めることでワクチン接種開始の時期を大幅に前倒ししようとしております。  そこで伺います。(一)新型コロナウイルス感染の影響は今後どれぐらいの期間続くとお考えか、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  貿易の影響であったりとか経済に対する影響、様々あると思いますが、まだまだ長期に及ぶものだと感じております。 ○三番(吉留優二君)  新型コロナウイルス感染症の終息が不透明な中、長期的な対策が必要となってきます。えびの市は、ホームページ上で新型コロナウイルス感染症蔓延防止のための新しい生活様式、日常生活での基本的感染対策ということで、手洗い、人との間隔二メートル、会話の対面を避ける、マスク着用、三密、感染の多い地域の往来は避ける、この六つの項目を市民に呼びかけております。新型コロナウイルス集団感染を防ぐ対策は重要で、クラスター感染の共通点として、特に換気が悪く人が密に集まって過ごすような空間、不特定多数の人が接触するおそれが高い場所と言われております。  そこで伺います。(二)ということで、新型コロナウイルス感染症を防ぐために今後どのような対策を講じる考えか伺います。 ○健康保険課長(原田和紀君)  国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針において、緊急事態宣言が解除された後は、一定の移行期間を設け、外出の自粛や施設の使用制限の要請等を緩和しつつ、段階的に社会経済の活動レベルを引き上げていくこととなっております。その場合において、感染拡大を予防するただいま議員から御紹介がありましたように、新しい生活様式の定着や業種ごとに策定される感染拡大予防ガイドライン等の実践を前提としています。  なお、新しい生活様式については、市ホームページや自治会全戸配布文書で周知を図ったところでございますが、今後も定着するよう機会を見て周知に努めたいと考えております。第二波、第三波に備え、こうした取組を実施することにより、感染拡大の防止につながるものと考えております。 ○三番(吉留優二君)  コロナウイルス感染を防ぐための防疫体制に万全を期していただくようお願いいたします。  日本経済は、消費税増税の影響が収まらないうちに、新型コロナウイルス感染の危機が加わったことで深い景気後退局面入りを予想します。  そこで(三)ということで伺います。危機克服に向けた経済対策提言として、まず危機の根源である感染抑止に全力を挙げるとともに、終息までの間、企業や小規模事業者の資金繰りと雇用支援により、倒産や失業を最小限に抑え経営悪化を防ぐことが肝要だと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  議員のおっしゃるとおり、感染症拡大防止、まずはこれをしっかり図る必要があると思いますが、経済活動をその感染防止対策を図りながらも経済活動を進めていかなければ、事業者の倒産、これに伴う失業は避けられないと考えておりますので、給付金や融資制度の活用による資金繰りや雇用支援についても、商工会や市内金融機関と連携しながら制度活用を図ってまいりたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  先週の六月六日に、河野知事がえびの市に来訪された折に、村岡市長と各関係団体代表との懇談会の中で、新型コロナウイルス感染がえびの市に与える影響を伝え、今後の手厚い支援を知事に要望されたと推測いたします。今後、経済支援や生活支援の対策をとっていかれると考えますが、そこで(四)ということで、新型コロナウイルス感染は今後どのような方々に、またどのような業種に影響を与えるとお考えか、市長に見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  現時点での影響というのも、いろいろな嘆願書等も含めて御意見を伺っているところでございますが、今後も、これまでの影響が今後出てくるというような点もあると思っておりますので、業種を問わず、様々な形で影響を及ぼすものとして捉えているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  新型コロナウイルス感染の影響を受けている市民に手厚い支援をしていただきますように要望し、次に移ります。  次に、③新型コロナウイルス感染の影響を受けている商工業者への支援対策ということで、(一)市内の商工業者は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い大きな影響を受けている旅館、宿泊、飲食業の経営状況についてどのように解析されているのか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  宮崎県の中小企業融資制度の認定について、宿泊業、飲食サービス業の認定件数が最も多く、緊急事態宣言を受けての休業要請や外出の自粛に伴い、利用者の大幅な減少と収入減が生じたものと認識をしているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  ウイルス感染の影響が多い業界である旅館、宿泊、飲食、レジャー等を念頭に、旅券、宿泊券、商品券、飲食券の発行、販売支援対策が持続的に必要かと考えます。  そこで伺います。(二)ということで、新型コロナウイルス感染の影響を受けている旅館、宿泊、飲食業の支援として、今度どのような支援対策をお考えか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まずは臨時的な、これまで打ってきた政策というのも御理解いただいてると思いますし、今回の一人一万円の商品券での消費喚起、こういったものも今後大きな効果が出てくると思っておりますが、六月定例会の中でも、県のプレミアムつきの商品券、これの上乗せ計上であったりとか、そういったものも組んでおりますので、そのタイミング、タイミングに応じた政策、旅館宿泊、飲食業の支援という形でもこういった支援が影響があると思いますので、県の事業等も含めながら、支援対策を打っていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  観光業を初め旅館宿泊業、飲食業は、新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、かつてない不況に見舞われております。早い段階での手厚い支援対策を期待します。  次に、(三)ということで伺います。新型コロナウイルス感染拡大が商工業や林業に与えている影響は始まりにすぎず、市独自の長期的な支援対策が必要かと考えますが、商工業、林業への支援対策をどのように進めていくのか、市長に伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほどの答弁と重複するところもございますが、緊急的に定額の給付ということで、まずは継続を支援した経緯もございますし、これからは、市民の皆さん方が市内で使える商品券を使っての消費喚起ということもございますし、今後は、先ほどの県のプレミアム商品券であったりとか、継続的に商工業を支えていくというような形での政策も打っておりますので、順次いろいろな効果が出てくると思っております。また、県のほうでも、林業関係者、関係機関による地域調整協議会、こういったものを設立して今後の対応を協議する、そういった予定等もあるようでございますので、支援策についても、その中で協議が進められるものと伺っているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  長期化する新型コロナウイルス感染の市内商工業、林業への状況に応じた手厚い支援を持続的に取り組んでいただきますようお願いいたします。  また、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、市内経済に与えるダメージを少しでも軽減できればということで、えびの市商工会は新型コロナウイルス対策委員会を立ち上げました。この委員会は、新型コロナウイルス感染拡大の情報を集め、市内商工業者に与える影響を協議し、対策を講じる目的で設置されております。この新型コロナウイルス感染対策委員会と行政が協力し、市内商工業へ与える問題を共に取り組み、解決することが重要だと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  当然商工会に入ってらっしゃらない方もいらっしゃるんですけれども、基本的には、商工会が一番実情を把握されてると思っておりますので、きめ細やかな、市の対策をつくる上でも商工会との連携というのは必要不可欠だと思っております。 ○三番(吉留優二君)  細かい部門での商業事業を委員会を立ち上げて部会ごとに市に要請したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、④新型コロナウイルス感染の影響を受けている農業畜産業への支援ということで伺います。これまで同僚議員も質問がありますが、御了承いただき質問させていただきます。  四月九日にコロナウイルス対策チーム、三つの対策班ということで、畜産対策班、園芸対策班、経営対策班を結成され、新型コロナウイルス感染の影響対策に取り組まれていると伺っております。  経営対策班では、利子補給などの対策をとられておりますが、そこで伺います。(一)新型コロナウイルス感染の影響を受け、農業経営の維持、安定に支障を来している農業者に利用しやすい資金融資の支援対策が必要かと考えますが、見解を伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  新型コロナウイルス感染症の影響を受けました農業者向けの対策資金については、行政系の資金としまして日本政策金融公庫の農林漁業セーフティネット資金、それと宮崎県及び地元自治体の経済変動・伝染病等対策資金がございますが、五月七日には、自治会文書で回覧いたしまして、資金の内容や取扱いの金融機関をお知らせしております。今申し上げた資金につきましては、申込み時の計画書の記載内容は大幅に簡素化されているなど、審査もスピーディに諮れるよう事務体制も整えておりますので、お申込みから借入れまでの期間を大幅に短縮しておりまして、安心してお問合せやお申込みをしていただきたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  農業経営の維持、安定に寄与するようにお願いいたします。
     また、コロナウイルス対策チームの園芸対策班についても支援対策がとられているようですが、(二)ということで伺います。新型コロナウイルス感染の影響を受けている市内花卉生産者に、生産・販売経費の一部を補助する支援がありますが、さらなる支援拡大の考えはないか伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  市内の花卉生産者の支援につきましては、今議員申し上げられましたとおり、現在市の単独事業による支援を行っているところでございます。さらなる支援の拡大ということにつきましては、今回国が示しております高収益作物次期作支援交付金による支援策の内容が示されましたので、担当課といたしましては、市内の対象者へ広く周知いたしまして対応していくことにしております。  また、今後生産農家による情報交換、そういった情報共有などの必要性があると考えておりますので、支援策と並行いたしまして対応してまいりたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  また、畜産対策班の中には肥育農家や生産農家など様々な経営体があり、支援策も異なると考えます。  そこで(三)ということで伺います。新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内肥育農家に、肥育牛出荷円滑化緊急特別対策事業、畜産物消費喚起対策事業など支援対策がありますが、そのほかにどのような支援策をお考えか伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  新型コロナウイルス感染症の影響によりまして枝肉価格が暴落いたしまして、経営に大きな影響を受けました肥育経営体の支援につきましては、先般四月の臨時会や専決処分で提案させていただいた事業について支援を進めているところでございます。今後の支援策などにつきましては、国の事業の活用を含めまして、枝肉価格の動向や社会情勢、そういったものを注視いたしまして、畜産対策班で引き続き検討してまいりたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  枝肉価格の下落など、新型コロナウイルス感染拡大の影響は今後も続くと考えられます。  そこで(四)ということで、市長に伺います。新型コロナウイルス感染の影響を受けている畜産業者への支援拡大や利用しやすい融資支援策が必要かと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど申し上げました経済変動・伝染病等対策資金、これは市が最大五年間の利子を全額補助するほか、借入れ時の債務保証料も免除を受けられまして、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた農業者の皆様が安心して御利用いただけるよう県を初めとして関係機関が連携している資金になります。また、この資金は、市内ではこれまでJAだけが取扱い可能な金融機関でありましたけれども、六月下旬からは、宮崎銀行でも取扱いができるよう現在協議をしておりますので、再度金融機関と連携して周知を図ってまいりたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  今後も農業者への手厚い支援対策をお願いいたしまして、次に移ります。⑤新型コロナウイルス感染症の影響を受けている観光業者への支援対策ということで伺います。  新燃岳や硫黄山の噴火で観光客が減少し、宮交ショップアンドレストラン株式会社が撤退した後のえびの高原一帯の観光振興と施設機能強化ということで、これまでも幾度も施策提言してまいりました。しかし、これまでとは状況が大きく変わり、今後はこれまでの観光振興の在り方を見直し、新型コロナウイルス感染症対策を考えた観光振興事業を展開していかなければならないと考えております。  そこで伺います。(一)新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、えびの高原キャンプ村、足湯の駅えびの高原、りんどう、その他の施設の事業展開をどのようにしていくのか伺います。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  足湯の駅えびの高原につきましては五月十一日から、えびの高原キャンプ村につきましては六月一日から営業を再開しているところでございます。当面の間はキャンプ村備品のレンタルは休止しているところでございます。  また、各施設のホームページにおきましては、新型コロナウイルス感染症を食い止めるため、新しい生活様式や観光施設の再開に向けた感染予防のための行動指針、キャンプ場の再開に向けた感染拡大予防ガイドラインを公開しておりますし、施設職員にガイドライン実践の徹底をお願いしているところでございます。  また、各施設へは消毒液として一斗缶の配布のほか、足湯の駅えびの高原の観光案内場所へのビニールカーテンの設置もしているところでございます。  また、キャンプ村につきましては、受け付けを屋外で行っているところでございます。利用者向けの感染防止策チェックリストの記入徹底など指導しているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  新型コロナウイルス感染症対策をとりながらの観光振興事業を並行していくのは困難が伴うと考えられますが、新しい生活様式を活用し、えびの高原一帯の観光振興に取り組んでいただきますようお願いいたしまして、次に移ります。  新型コロナウイルス感染症の影響を受けている道の駅えびのとアウトドアビジターセンターを訪れる観光客は、大きな減少があると推測されます。新型コロナウイルス感染症をとりながらの事業展開は、問題が多く発生すると考えますが、そこで(二)ということで伺います。長期化の様相を見せる新型コロナウイルス感染症ですが、道の駅えびのとアウトドアビジターセンターは、今度どのような事業展開をしていくのか伺います。 ○畜産農政課長(川越政文君)  道の駅につきましての対応でございますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして臨時休業いたしました道の駅は、五月十一日から再開をしております。再開に際しましては、ガイドラインを策定いたしまして、指定管理者のほうにそれに則した三密対応策の対応を行っていただいているところでございます。直売所については通常営業をしておりますけれども、レストラン部分につきましては、現在もバイキング方式を停止し、定食方式で運営をしているところでございます。  コロナの影響によりまして来場者も減少してはおりますけれども、三月から五月までの三か月間の利用者、売上げの実績につきましても、前年同月比で共に四三%のマイナスということでございまして、非常に厳しい状況ではありますけれども、今後の新たな展開につきましては、指定管理者、物産運営協議会の委員、それから出荷者協議会とも協議を重ねながら模索してまいりたいと考えております。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  アウトドアビジターセンターにつきましてお答えいたします。  センターにつきましては、今年度指定管理者が変更になった段階で、四月中にリニューアルオープンを予定していたところですが、営業につきましては五月十一日から営業開始したところでございます。アウトドアビジターセンターのホームページにおいては、新型コロナウイルス感染症を食い止めるため、新しい生活様式や観光施設の再開に向けた感染予防のための行動指針を公開しているところでございます。  また、施設職員にガイドライン実践の徹底やスポーツイベント開催実施時の感染防止策、チェックリストの義務づけをお願いしているところでございます。また、施設へは消毒液一斗缶の配布のほか、ビニールカーテンの設置などを行っております。七月には、まず市民や県民向けのサイクリングやサップの体験活動を初めコロナの終息の状況を鑑みて広く求人を圏域まで募集する旨を聞いているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  両施設の人の減少は心が痛いところであります。市議会みんな一丸となって一刻も早い元の状況に戻ることを祈り、次に移ります。  ⑥新型コロナウイルス感染症の影響を受けている小中高関係者への支援対策ということで伺います。  新型コロナウイルス感染拡大に伴い緊急事態宣言発令などの影響で授業日数が足らない場合は、夏季に予備日を設ける、また予習授業などの対策がとられているようですが、コロナウイルス感染症対策をとりながらの学校生活はきめ細やかなガイドラインが必要かと考えます。  そこで(一)ということで、松窪議員からの質問とも重なりますが、御了承いただき伺います。小中学生の授業時間と日常生活はどのように行っていくのか、教育長に伺います。 ○教育長(永山新一君)  新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休業のため、授業時数の確保が喫緊の課題になっておりますが、各学校とも行事の精選や学習についての年間指導計画の見直しを行うとともに、夏季休業中に四日間の授業日を設定することにしております。学校における新しい生活様式につきましては、三密が同時に重なり合うことを防ぐために、教室の喚起を十分に行い、活動時における児童生徒の身体的距離を保つなど、各学校におきまして配慮していただいているところであります。  また、登校後の手洗い、校内でのマスク着用、授業開始時の健康観察などの学校における新しい生活様式を習慣化しているところでございます。教育委員会といたしましても、学校と連携を図りながら、感染症対策と子ども一人一人の学びの保障、心身のケアについてしっかり取り組んでまいりたいと思います。 ○三番(吉留優二君)  新型コロナウイルス感染症対策を行う中で、子どもたちはマスクの着用、手洗い、三密を守り、熱中症対策をとりながらの学校生活を送ることになります。  そこで、学校での日常生活ということで伺います。子どもたちが消毒液を使っての感染防止対策はとられているのか伺います。 ○教育長(永山新一君)  消毒液につきましては、手指消毒の液を配布して、それぞれ例えば登校後だとか授業後、そして給食の前とか、あとは手洗いの徹底をしているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  そこで登校時、玄関先での手の消毒は最も重要だと考えますが、教育長の見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  議員のおっしゃるように、登校後というのは、やはり集団登校とかそれぞれ子どもたちが活動して学校に参りますので、手指消毒というのは徹底してやるべきだと私も思っております。 ○三番(吉留優二君)  次に、同僚議員からも質問があり、重なる部分がありますが、再度えびの市を離れ、勉学に臨む学生への支援ということで伺います。  ニュース報道で、故郷を離れふるさととの自由な往来はできずに生活する学生の困難な生活を見聞きします。学生を対象とした新型コロナウイルス感染症の不安調査アンケートでは「非常に不安」と答えた学生が三五・一%、「不安」と答えた学生が三八・一%、「少し不安」と答えた学生が二〇・三%で全体の九三・五%が「不安」と回答しております。  大学の授業料は九二・五%が「親が賄っている」と回答していますが、生活費や家賃をアルバイト代で賄っている学生も多くいます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、親も子も収入が減り、このままでは大学をやめなければならないという学生も出てきているとの報道も聞きます。えびの市では、奨学金や市内就職奨学金返済の支援を考えているようですが、既にほとんどの学生は奨学金を借り入れており、二重の奨学金借入れは得策ではないと思われます。  故郷を離れ勉学に臨む学生の心の支えとなる支援が必要かと考えますが、そこで(二)ということで伺います。えびの市出身の市外で勉学中の学生に支援の考えはないか伺います。 ○企画課長(黒松裕貴君)  議員申し上げられますとおり、大変都市部で勉学に励む大学生、専門学校生のお子様方に関しましては、非常に苦しい状況であるということは報道等で理解をしているところでございます。国では、学びの継続のための学生支援緊急給付金を創設しておりますが、対象者が限定されているということで、国の二次補正につきまして、大学等が独自で実施しております困窮学生に対する支援につきまして、国がその経費を支援するような制度で、第二次補正予算のほうが国会で成立をしておりますが、まだ適応等につきましては不透明なところでございます。全ての学生の皆様が恩恵を受けることができるかどうか懸念をしているところでございます。  議員御指摘のとおり、市では無利子無担保の独自の奨学金を持っております。まだ枠があるというところでございますので、そういったような御活用も進めていただきたいのと、また、来年春に新卒になる大学四年生の学生の皆様方、ぜひ就職等でこちらのほうにまたUターンで戻ってくる際には、この奨学金の返済につきまして、企画課では以前から定住促進奨学金返還補助金ということで、年間一十四万四千円を上限に、最長五年間の奨学金の返済につきまして支援をしているところでございます。まだ活用が少ないところでございますので、担当課といたしましてもPRに今後努めていきたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  同じ質問を市長に伺いますが、市長は学生への支援の考えはないか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  前回の一般質問の答弁でもいたしましたけれども、えびの市民への一万円の商品券の給付、こういったものをお母さん、お父さん、保護者の方が、学生のために活用していただいたりとか、先ほどの奨学金の活用、そういったものを御活用していただければと思っているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  ふるさとを離れ、一人勉学に臨む子どもたちの支えとなる支援を考えていただき、ふるさとに帰ってきてこのふるさとを支える子どもたちのために、支援策をもう一度検討していただきますようにお願いいたしまして、次に移ります。  (三)新型コロナウイルス感染の影響を受けている飯野高校生や日章学園日本人学生の今後の支援対策ということで伺います。全国枠での飯野高校に入学された生徒には、生活支援ということで月四万円の支援が行われております。日章学園にも日本人学生が通っております。以前は、多くの生徒さんがいましたが、現在は生徒数も少なく、今回のコロナウイルス感染症の影響も入学者の減少に少なくとも影響する可能性があります。  そこで、日章学園に通う日本人学生にも生活支援の四万円が必要かと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  実はですね、日章学園を経営されている法人の理事長先生のほうからも今度要望があるということを伺ってきて、面会の日にちも決まっておりますので、理事長先生ともまずはその要望を聞きながら、現在飯野高校生に行っている助成みたいなものができるかどうか、そういったものも含めて検討させていただきたいと思います。 ○三番(吉留優二君)  ぜひとも、子どもたちの夢実現のために支援をお願いいたします。  次に、新型コロナウイルス感染症対策を考えた新しい生活様式ということで(四)市内公共施設である文化センター、市民図書館、歴史民俗資料館、各体育館など新型コロナウイルス感染症対策を取り入れ、どのように事業展開していくのか伺います。 ○社会教育課長(領家修司君)  社会教育課で所管しております文化及び体育施設の感染症対策につきましては、利用者に対しまして、国、県及び市の対応方針に基づく新しい生活様式であります三つの密の回避、手指消毒などの徹底をお願いしますとともに、文化センターにおきましては、各部屋の収容人員の五〇%以内での利用制限を行っているところでございます。今後も、感染症の終息までは御不便をおかけすることになりますが、御理解、御協力をいただき、引き続き感染症対策をとりながら事業展開を図っていく考えでおります。 ○三番(吉留優二君)  ぜひとも細かいガイドラインをつくり、事業展開をしていただきますようお願いいたします。  次に、(四)と同じ内容になりますが、新型コロナウイルス感染症対策を考えた新しい生活様式ということで(五)新型コロナウイルス感染症を踏まえた市内コミュニティセンターをどのように運営していくのか伺います。 ○市民協働課長(大木場操君)  各地区コミュニティセンターにおきましても、六月一日の制限解除に伴いまして特に制限は設けてないところでございます。使用に際しましては、使用に関するガイドラインを作成しまして、そのガイドラインに従って三密の防止や手の消毒と感染予防をしっかりと行いながら運営をしてまいります。 ○三番(吉留優二君)  市内コミュニティセンターは、自治会が小さくなっていますので重要な施設となっております。ぜひとも細かいガイドラインを作成していただきまして、コミュニティセンターの活用をしていただきますようお願いいたします。  次に、⑦新型コロナウイルス感染症の影響を受けている医療体制について伺います。これまで小宮議員や松窪議員の質問と重なるところがありますが、確認ということで質問させていただきます。  (一)新型コロナウイルス感染者が市内から発生したときの医療体制はどのようになっているのか伺います。 ○健康保険課長(原田和紀君)  新型コロナウイルス感染症を発症した際ということで御答弁させていただきます。  PCR検査の結果、陽性であった場合、PCR検査を受けた方につきましては、症状によりますが、自宅待機または検体を採取した医療機関で待機、もしくは入院してPCR検査の結果報告を待つことになります。陽性であった場合につきましては、保健所及び検体を採取した医療機関が連携した上で患者にお知らせすることになり、その後の指示もあるところでございます。  また、症状が疑われる場合の流れを説明させていただきますと、まずは二十四時間相談窓口の新型コロナウイルス感染症健康相談センターに相談受診の目安に基づいて御相談いただくことになります。相談されますと、かかりつけ医を受診することを勧められます。かかりつけ医を受診し、肺炎等の症状があり医師が必要と判断された場合には、医師が保健所へ連絡されます。連絡を受けた保健所長がPCR検査の実施を決定し、検査可能な医療機関を紹介され、紹介された医療機関でPCR検査を受けるというような流れになります。 ○三番(吉留優二君)  (二)新型コロナウイルス感染症の検査体制はどのようになっているか伺います。 ○健康保険課長(原田和紀君)  基本的には、PCR検査の検体採取を行う医療機関は医療圏ごとに医師会、帰国者接触者外来、協力医療機関等であり、公表はされておりませんが、西諸管内では一医療機関のみで実施されているところでございます。この医療機関がPCR検査の検体採取を行った後は、県を介して衛生環境研究所にその検体が送られます。そこで陰性、陽性の判定がなされることになります。 ○三番(吉留優二君)  次に、(三)ということで、ウイルス感染症対策として市立病院の患者や関係者の出入り、動線計画はどのようになっているのか伺います。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  市立病院に出入りされる患者や関係者の出入りにつきましては、さきの小宮議員、松窪議員の質問でもお答えしたとおりでございます。正面玄関入り口での検温、問診、入院患者への面会も全面禁止などの措置を講じたところですが、現在におきましては患者や関係者の入館の際はマスクの着用と玄関に設置している手指消毒液での消毒をお願いしているところでございます。また、風邪症状や熱のある患者様につきましては、自家用車内での受け付け、問診を行うなど院外での対応をさせていただいております。入館していただく場合は、医師の指示に従い一般患者とは別の出入り口を使用するなど動線を確保した上で対応しております。 ○三番(吉留優二君)  クラスター感染がないよう対策をお願いし、次に移ります。  次に、⑧新型コロナウイルス感染症の影響による誹謗中傷・風評被害について伺います。  三月定例会でも質問しましたが、感染拡大や過剰な報道、またデマ、誤情報によるパニックによることで、その矛先が心ない誹謗中傷や風評被害といったことにならないように、関係機関と密に情報交換するとともに万全なガイドラインが必要となってきます。  そこで伺います。(一)新型コロナウイルス感染症による誹謗中傷・風評被害についてどのような対策を講じているのか伺います。 ○健康保険課長(原田和紀君)  新型コロナウイルス感染症による誹謗中傷、風評被害対策として、県では情報を住民へ開示する段階で個人情報の保護に十分配慮されますし、マスコミ等にも配慮をお願いされております。市としても、これまで自治会全戸配布文書及びSNSで、市民に対して誤った情報やデマに注意していただくよう市長がメッセージを発出しているところでもございます。今後も機会を見て協力を求めてまいりたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  感染者が確認されたときの対応や情報の発信は最も重要だと考えます。中でも、感染者の情報開示は注意しなければ誹謗中傷の矢面になりかねません。感染者の国の公表基準では、公表する情報として居住国、年代、性別、行動歴などがあり、それに対して公表しない情報に氏名、国籍、基礎疾患、職業などがあります。感染者の情報開示の対応に苦慮する自治体が出てきております。  そこで伺います。(二)ということで、市内から新型コロナウイルス感染者の患者が発生したときの誹謗中傷・風評被害の対策はどのようになっているのか伺います。 ○健康保険課長(原田和紀君)  感染者が出た場合の発表の基準につきましては、ただいま議員のほうでおっしゃっていただきましたようなことが基本になってまいります。基本的には、県のほうで発表されることになります。あと、疫学調査的に必要なところまで、必要があれば踏み込んだ発表の仕方もこれまでされてきているというようなところでございます。  市内で感染者が出ることで誹謗中傷・風評被害が発生しないよう、引き続き自治会全戸配布文書及びSNSで、市民に対して誤った情報やデマに注意していただくよう発信を行ってまいりたいと考えております。仮に感染者が確認され、誹謗中傷・風評被害が発生した場合には、庁内の関係課及び県・保健所などと連携を図り、解消に努めてまいりたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  感染者の情報開示の細かなガイドラインが必要かと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、県のほうで患者と接触して情報の開示の中身を決めていくということでございます。行政、えびの市といたしましてもそれに準じて、同様のデマであったりとか出る可能性もありますので、正確な情報を市民に伝えることで、デマがデマであるということの確認等も含めてしっかり情報提供もしていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  次に、⑨感染症を考えた災害時の避難対策及び自主防災について伺います。  蔵園議員からも質問があり、重なる部分がありますが、御了承いただき質問に移ります。新型コロナウイルス感染拡大に伴い避難所の在り方が大きく変わり、避難所を増やさず三密を避ける避難所を開設する対策が必要になってきております。  そこで(一)ということで伺います。クラスター感染対策を考えた避難所開設の運営はどのようになっているのか伺います。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  避難所におきましては、三密を避けるために密集させないためのスペースということで、県が五月末に示しました避難所運営に関するガイドライン、このようなものを基にして市でマニュアルを作成しております。スペースといたしましては、県では一人当たりのスペースを四平米以上としておりますけれども、本市では通路の幅を考慮して、一人当たりの専有面積を五平米として収容人数を算定しております。  また、このほか避難者が自分のスペースというものを明確に御確認ができるようにということで、約四平米のブルーシートを敷いて避難をしていただくような対策等もあわせて考えているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  クラスター対策を考えた避難所施設の運営は、今後重要となってきております。避難とは難を避けることであり、自宅での安全確保が可能な人は、感染リスクを負ってまで避難所に行く必要はないと言われております。  そこで(二)ということで、災害が発生したとき、各自治会の避難体制や避難経路は重要ですが、災害が発生したとき、各自治会の感染を考えた避難対策はどのようになっているのか伺います。 ○基地・防災対策課長(外赤裕二君)  災害が発生するおそれがある場合などには市が避難に関する情報を発令いたしますけれども、居住あるいは滞在されている場所によって潜んでいる危険性というのは、それぞれ異なりますので、例えば住んでいる場所にはどのような危険性があるのか、どのような状況になれば避難が必要かを事前に御自身や御家族、地域で確認をしておき、それぞれの判断で早めに避難をしていただくことが重要だと考えております。  また、自主防災組織などで地域での呼びかけにより避難を行っていただくことなども、非常に有効な手段であると考えております。今回のようなウイルス感染を心配し、避難をちゅうちょされることがないよう心がけていただくことも大切なことであると考えております。 ○三番(吉留優二君)  そこで市長に伺います。避難体制や避難経路は重要な項目でありますが、変わる避難の在り方ということで、現在分散避難という考え方が注目されております。避難場所として、避難所以外に自宅避難、車中泊避難、ホテル避難、知人宅避難などがあります。そこで個々の避難の判断や避難基準マニュアルが重要になってきます。新型コロナウイルス感染に伴い、分散避難という避難の在り方が考えられますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも分散避難の重要性というのは述べられておったわけですが、特に感染症との同時発生ということを考えれば、さらにこの分散避難というのは重要だと思いますし、それはそれぞれが事前に想定しておくと、いざというときに分散避難ということではなくて、事前に分散避難の仕方をそれぞれが把握していただいておくということが、非常に重要になってこようかと思っておりますので、現在設置を進めている自主防災組織、そういった中でも分散避難についてもしっかり話合いを進めていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  次に、⑩ということで、新型コロナウイルス感染による産業団地整備計画について伺います。  蔵園議員、松窪議員、中山議員からの質問もあり、重なる部分がありますが、御了承いただき質問させていただきます。  産業団地整備は十年後の先を見据え、えびの市にとって重要な産業団地整備であります。新型コロナウイルス感染の拡大は、日本経済にとってリーマンショックより日本経済にダメージを与えると言われておりますが、ピンチはチャンスだと考えております。経済の仕組みが、コロナウイルス感染拡大により国外から内需拡大、国内回帰への声もある中、企業誘致により一層の力を入れ取り組んでいく必要があります。近隣の企業誘致に取り組んでいる自治体に遅れることなく、頑張っていかなければならないと思います。  そこで(一)ということで、新型コロナウイルス感染による誘致企業計画に影響はないか伺います。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  新型コロナウイルス感染拡大を受け、不要不急の外出を自粛する取組が求められたため、企業訪問による直接的な対話は控え、電話やメールでのやりとりを行うなど、本来の積極的な活動ができない状況が続いております。今後の誘致活動につきましては、緊急事態宣言が解除されたこともあり、企業にも少しずつ動きが出てきているように感じておりますので、感染拡大には十分配慮しながら、誘致活動を再開し、立地に向けた企業との協議を進めていきたいと考えております。  また、当初は、新型コロナウイルスによる企業誘致への影響を危惧いたしておりましたが、現在協議を行っている企業からは、進出を見送るといった内容の話は受けておらず、今のところ進出計画に大きな影響はないと考えております。 ○三番(吉留優二君)  次に、(二)新型コロナウイルス感染により産業団地整備計画に影響はないか伺います。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  産業団地整備計画における新型コロナウイルス感染症が与える影響につきましては、工事事業者においても建設資材の調達や人員確保など、特に支障があったという話は聞いていないところであります。造成工事については予定どおり順調に進んでいるところであります。 ○三番(吉留優二君)  最後に、(三)ということで、産業団地整備計画の進捗状況はどのような状態で問題などないか伺います。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  現在の整備の進捗でございますが、土砂搬入については、ほぼ予定土量の約九割の搬入が終わり残すところ僅かとなっております。国土交通省によりますと、梅雨時期の搬入は一時中断し、梅雨明け後に土砂の搬入を再開する予定といたしております。現在、産業団地造成地区内では、団地内の各施設整備の工事に取りかかっております。具体的には、道路舗装工、調整池工、公園緑地工、その他配水管布設工事等を行っているところでございます。現在の進捗状況は工区によって異なってまいりますが、おおむね計画どおりであり、来年一月には工事を終了する予定といたしております。  また、造成工事における問題につきましては、砂ぼこりの対策が出てきてございます。盛土搬入後に強風時に砂ぼこりが立つようになったことから、砂ぼこり対策を徹底する必要が出てきております。工事業者による小まめな散水を徹底しながら、搬入した盛土材の表土にほこりが立ちにくい粘性土を覆土するなどの対処を行っており、以前よりは砂ぼこりも抑えられているのではないかと考えているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  最後に、産業団地整備計画の早期実現は、えびの市の定住人口、交流人口の拡充、産業の振興など、えびの市の経済発展に欠かせないものだと考えております。新型コロナウイルス感染の影響で産業団地整備計画が遅れることがあってはならず、市、市民、議会が一致協力し、一刻も早く企業誘致できることを願い全ての質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明日十六日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。
     本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時三十八分...